ある日唐突に目覚めた場所は
小さくて広い箱の中
窓の外を眺めていると
そこにはあなたがいた

初めて鳴らしてくれた音は
なんの音だったか覚えてる?
覚束ない手つきで 
でもとても楽しそうだった音

私を教えて もっと私を
ドの音だけでもたくさんあるんだね
あなたのレシピを眺めてると
でゅわでゅわふっふー
浮かんでくる外の景色が
私を知らない そんな私に
永遠がひとつ生まれた


その日体中鉛みたいで
果てしなく重い箱の中
窓の外へ広がる声に
ひとりでうずくまった

初めて完成させた曲は
どんな曲だったか覚えてる?
共有してはしゃいだ
今だって間違えやしない曲

私を鳴らして もっと私を
ドの音だけでもたくさんいるんだね
滲んだレシピを眺めてても
でゅわでゅわふっふー
でゅわでゅわふっふー
浮かれている外の音色に
私を失う 塞ぐ私に
あの歌がふたつなびいた

ああもう駄目なのかな
用のない私はここに沈んだまま
あなたの指を待つしかできず
ひとりで歌う歌は声にならず

私を教えて もっと私を
ドの音だけでもたくさん生み出した
並んだレシピを眺めてみる
でゅわでゅわふっふー
でゅわでゅわふっふー
でゅわでゅわふっふー
浮かび上がる声の違いで
私に気づいた 照れる私に
似た表情(かお)がみっつ笑った
わたしはひとりじゃないと知った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

私を教えて

素朴なボカロ歌詞を目指しました。

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投稿日:2024/12/28 15:42:59

文字数:570文字

カテゴリ:歌詞

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