電子レンジでできあがる
いつもどおりの笑顔には
味もわからない気持ちが
よく似合っているんだろうな

このまま誰にも気づかれないで
時間が過ぎるのを待つだけで
残酷な快楽にホッとしている
いつまでも流されていようって

塗りたくられた笑顔の膜に
無惨に浴びせられた冷水は
信頼と実績を粉々にしていく
私の涙を勝手に見るなよ

なにもなにもなにもなにも
隙間だらけでこぼれ落ちてく
残ることがなにもない心に
誰が振り向いてくれるんだろう


スマホサイトで届いてる
いつもどおりの素顔には
熱もわからない気持ちが
よく似合っているんだろうね

そのまま誰とも出会わないで
値段が落ちるのを待つだけで
煉獄の享楽にホッとしている
どこまでも漂っていようって

撒き散らされた笑顔の泥に
無言で浴びせられた冷水は
人望と喝采を粉々にしていく
私の叫びを勝手に聞くなよ

なにもなにもなにもなにも
破れだらけでふるい落ちてく
宿ることがなにもない心は
誰が見つけてくれるんだろう


間に合わせを張り巡らせた本心を
誂えて繕った代償というのなら
最初から何もなかったと認めれば
やり直せるなんてご都合主義だね

物わかりの良い賢い空っぽは
欠片も入ってないから何も鳴らない
鼓動すら忘れてしまったみたいだな
呼吸さえ落としてしまったみたいだな

冷たい水が引き剥がしたその下に
感覚のない部品が並んでいるよ
どこかにリモコンを忘れてしまったかな
探す気にもなれないからそのままだ


不器用なままでだって笑いたいよ
グシャグシャの顔で泣いたっていい
激しい号哭で怒り狂ってみたり
恥ずかしくて死ぬほど好きとか言いたい

探し当てたリモコンにも電池はなくて
探り当てた感情にも魅力はなくて
ひとりになってまた冷たい水をかぶる
私の全部がめくれてしまえばいい


震えが止まらないくらい凍えているのに
頬だけがずっと温かいままでいる
こんなにもこんなにも温度があった
どうして知らなかったのか不思議なくらい

涙の熱がほら
笑顔のお面を
優しく解いているよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

クレンジングすまいる

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投稿日:2024/07/25 22:15:54

文字数:872文字

カテゴリ:歌詞

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