「ねーミク姉ー」

 私が歌のトレーニングをしようと自分の家にある部屋へ向かおうとした時のことだった。

「どうしたの? リンちゃんにレンきゅん」
「いい加減俺に「きゅん」付けやめてくんねーかな!!」
「いいじゃんかわいいし」
「ですよねー」
「……じゃなくて、どうしたの?」
「あのね、えーとね……」

 リンちゃんは恥ずかしそうに体をもじもじしていた。可愛い。

「マジカルバナナをしたんだけど」
「どーいうこっちゃい!!」

 ……ってなわけで、クリプトン家全員でマジカルバナナをするわけになったんですが……
 どうなることやら?



≪秋季大マジカルバナナ大会!【1】≫


 ルールせつめーい。
 どんどんぱふぱふ。リンちゃんの言葉に私と、ルカ姉と、レンきゅんはそれぞれに拍手を送った。
 マジカルバナナを知らない人はいないだろーけどルールを言っておくねっ。そう言ってリンちゃんはルール説明を始めた。可愛い。

「解答者は「マジカル○○」から始め、「○○といったら××」(「バナナといったらすべる」「すべるといったらスキー」)といったように、○○から連想されたもの(××)を挙げながら、4拍子のリズムに乗って言い続けるゲームである……だって! 頑張ってね!」

 そう言いながらも右手は携帯でw〇kipediaとか見ているんだろうな。可愛い。

「さあ、それじゃミク姉から!」
「え……ええっ?」
「マジカルバナナ♪ バナナといったら?」とリンちゃん。
「果物! 果物といったら」私はそれに続ける。
「甘い! 甘いと言ったら」レンきゅんもそれに続ける。
「砂糖! 砂糖といったら」ルカ姉が非常に答えずらい回答言いおった……!!
「……えーと」
「ぶぶー! はいざんねーん!」

 そう言って手でバツを作ったリンちゃんもかわいいよ!
 ……じゃなくて。

「……リンちゃん。一言いいかな」
「え? なに?」
「あのさ、さっきから……、グミちゃんと神威がこっちを見てるんだよねストーカーみたく」

 へっ? って声をあげてリンちゃんが振り返る。

「えっ?! び、びっくりした!!」

 そりゃそうだろうね。
 夜の暗いところに張り付くように窓にいたら、そりゃ誰でも……さ。

「いやーおつかいに行ってたらなんだか楽しそうな光景を目にしちゃって」
「そうそう」
「そりゃわかるけど……ちなみに何を買いに?」
「カレー作るのにカレールー買い忘れちゃって」
「それおかしくね!!」

 ……というわけで、二回戦はグミちゃんに神威も入ることになった……

「てか神威あんたもやるの?」
「いいじゃん俺もやらせろよ!」



……つづく?

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秋季大マジカルバナナ大会! その1

たまにはこーいうものを書いてみました。
やる気次第で続きます。

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投稿日:2012/09/17 18:43:23

文字数:1,119文字

カテゴリ:小説

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