「僕は夢を見ました。」
「貴方と二人、幸せそうに笑いあう夢を」
「でも、叶いそうにないです」「だって貴方は…」
一人になるのが怖かった
隣にいた貴方が恋しい
二人でいた長い月日が
僕の胸を締め付けた
心に潜む赤い病は
日に日に貴方を蝕んでく
流れ落ちるその雫に
静かに涙流した
「もう私は長くない…」
「君にはまだ未来がある…」
「汚れた手の私では」
「君は抱きしめられない…」
「だから君の幸せを……」
「願っているよ………?」
僕には貴方しかいらない
他の人なんか必要ない!!
僕も一緒に連れていってください
お願い…
愛する貴方を失いたくない
僕が僕でいられなくなる
貴方は僕の一部です
だから…
だから…
逝かないでよ……
「私は風に生まれ代わりたいかな」
「風になって、君を包むんだ」
「勿論、また人になって君に恋するのも魅力的だけど」
「会えるか解らず苦しむよりは…」
「風となって君を愛して」
「君を守りたいよ…」
一人になるのが嫌だった
隣にいた貴方のせいで
二人で死ぬまでいたかった
悲しむのは嫌だから
心に潜む赤い病は
日に日に貴方を苦しめた
口から滴る雫に
静かに涙流した
「あぁ、もうそろそろかな…」
「私もそろそろ迎えがくるよ」
「でもまだ、未練が残ってるんだよね」
「それを果たさないと、」
「私は死ねないな」
「協力、してくれる?」
僕には貴方しかいらない
他の人なんか必要ない!!
たとえ貴方の最後の望みだとしても
無理だ…
愛する貴方を失いたくない
悲しいよ寂しいよ
だから「幸せに」なんて言わないで
僕は貴方が好き
だから…
だから…
逝かないでよ……
次に会うのは何時だ、なんて
悲しいこと言わないで
僕はいつでも貴方とある
この身全て貴方のモノ
だから、どうか…
「逝かないで!!!!」
僕には貴方しかいらない
バイバイなんて言わないで
貴方が此処から消えるなんて
考えられない…
愛する貴方を失いたくない
あの温もり忘れたくない
また笑って抱きしめてよ
お願い…
逝かないで
逝かないで
僕をおいて逝かないで
寂しいよ……
…あれから幾月、年が経ち
僕はいま笑顔で過ごしてます
貴方に笑って欲しいから
また、出会いましょう…
約束…
「風よ…」
「この想いを…」
「あの人に…」
春風
結核の男とネガティブな少女のお話です。
昔は結核は不治の病とされていましたので、この歌詞の年代は大体江戸時代辺りです。
この歌詞は少女目線で書きました。
明るいモノを書こうにも、全然案が出てこず、悩んでいたところ、自分の好きな歌手さんは失恋ソングを沢山歌ってらっしゃるので、暗めの曲を目指して書きました。
和風気味なので桜と春と風をイメージしながら読んで頂けると嬉しいです。
「」内はキャラの台詞ですので、歌詞であって歌詞ではないです。
初投稿故に、ちゃんとしたものはできませんでしたが、読んで頂けたら幸いです。
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想