ひとりぼっちの私を見つけるには
どうしたら良いのか分からなくて
影を探したところで宙ぶらりん
地に足が着いてなければ未確認

空に陽は昇らない夜は星も瞬かない
在りもしない無気力無重力症候群
きっと三半規管だけどっかテレポート
握手の練習をするだけの毎日だ

多分ここは殻の中でもしかしたら
誰かが外で待っているのかもって
何万回目に味わう味の無い夢
透き通った意識じゃ涙も出なくて

壁に手を当ててここだよって合図
試したいけど壁すらも見当たらない
床に足当てて誰かいるのってサイン
鳴らしたいけどいつまでも無感覚


ひび割れた空から飛び込んでくる
あらゆる世界の新しいなにもかも
それはとても素晴らしいはずなのに
私に無知さを叩き付けるだけだった

今までの時間にくすくすと笑われて
これからの時間にけらけらと馬鹿にされ
握手の練習は結局無駄になっちゃって
なんだか空気が前よりも冷たいな

夢にまで見た世界は夢じゃ無かった
殻の内側も外側も変わらなかった
何も出来ない体が意識を渋々受け止める
目に映る鮮やかな色がどこかに流れてく

伸ばした手が霞んで投げ出す足が転がって
動かし方忘れたけど説明書も無くしたよ
瞳に光は差し込むけど認識は出来ないままで
何を眺めても全て暗闇何もない白い夜


現実が悪夢だったら眠れば幸せになれる?
朝日が恐怖だったら太陽を壊せば安心する?


見よう見まねもお手本がなくっちゃね
誰のまねでも無いのがコセイなんだって
どうしたら良いか分からないのも
こうすれば良かったって反省も全部

ブラックホールを宿してるのかな
気持ちが吸い込まれて消えそうで
最初からそこに在ったのかも不明
声も想いも発する前から消えていく


閉じかけのまぶたのままで考えてた
私に相応しい終わり方はなんだろう
夜に溶けていくのはなんだか綺麗すぎ
バラバラに砕けてもなんだか美しい

とても無様で惨めでどうしようも無い
そんな終わり方を探し続けていたらふと
自分が赤ん坊に思えてきちゃったから
それで良いやって決めて終わることにした

大声で泣いて叫んで喚き散らして全力で
喉を震わせ肺を轟かせ脳を揺さぶるほど
心に飢え愛を乞い想いを求めてただ叫ぶ
なんて哀れで恥知らずで独り善がり

既に育っているのに自分勝手にやり直しても
白い目で見られるだけで疎ましがられるだけで
言葉も分からなくて冗談も通じなくて
面倒臭そうな顔させちゃってごめんなさい


知らない誰かが「いい歌だ」って言って
小さな花をボサボサの髪に挿していった
甘い香りが漂うけど花の色は見えなかった
触れたら壊れてしまいそうで怖かったんだ


このまま眠ったら私は
明日この花になるのかな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

二回目の朝

二度寝のことじゃないです。

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投稿日:2021/10/29 22:00:32

文字数:1,138文字

カテゴリ:歌詞

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