●店の前に、水を撒く
「ホラホラ、アニキ、ぼんやりしてると、水かけちゃうぞ」
リンちゃんが、ひしゃくで水をすくって、道に撒く。
あわてて小さく飛び跳ねてよけるレンくん。道行く人が笑う。
原宿のキディディ・ランドの店の前で、リンちゃんとレンくん、カイくんが「打ち水」をはじめた。
1年でいちばん暑い日の「大暑」、7月の23日から、暑さがやわらぎだす「処暑」の日、8月の23日くらいまで、
さいきんは、街のいろんな所で、涼しさを呼ぶ「打ち水」をよく見かける。
週末の夕方に、キディディ・ランドでは、店の前の道に水を撒く。
ちょっとした話題になっていて、見にくる人も多い。
きょうは、リン・レンの兄妹が遊びに来た。リンちゃんは、浴衣がよく似合っている。
●和服で打ち水を
小さい子供たちも混じって、ひしゃくで水をすくって、ぽしゃぽしゃと撒いた。
見た目に涼しいし、じっさい1~2度はあたりの気温が下がるらしい。
周りで見ている人の中に、和服のような変わったファッションの女の人がいた。
「あ、こんにちは...」カイくんは声をかけた。
「こんにちは」
女の人は笑う。デザイナーの名護根マコさんだった。
「あなたは、前に忍者の手裏剣のおもちゃを買ってくれましたね」
「ええ。その節はどうも」
マコさんは笑う。
「どうですか?一緒に打ち水でも」
彼女はうなずいてひしゃくを受け取り、リンちゃんと並んで水を撒きだした。
●向うみずな、社長
「へえ、素敵だなぁ」
レンくんは、水を撒く手を止めて見つめる。
「和服っぽい服の人が、打ち水をするのって、キレイだなあ。リンはともかく」
「なんですって?」
キッと、リンちゃんがレンくんをにらむ。
その時、キディディ・ランドの店の奥から、メイ社長がでてきた。
「打ち水、いいわね。涼しくなった?」
両手を広げて、あたりの風を確かめる。
「うん、少し涼しいかな。もっと撒いてみましょう」
メイ社長は、横の大きな水の甕を持ち上げると、一気に歩道の上に撒いた。
「うわ」
「ひっ」
リンちゃんとマコさんは、濡れないようにあわてて飛び跳ねる。
カイくんは、あわてて言った。
「撒きすぎですよ、社長。道路掃除じゃないんすから」
「あら、ゴメンね。やりすぎたかしら」
メイ社長は頭をかく。
「向こうみず、だったかな」
彼女は舌を出して言う。
「水に、流してくれるかしら?アハハ」
「いまのお言葉で、また暑くなりましたよ」/(´ヘ`;)\
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