【不可欠な雨の世界】
A
曇り空が目立って青空が消えてく
梅雨の季節に傘を忘れて
降らない事を祈り穏便を望んだ
本当は何か刺激を求めている
B
雨が降る前に帰ろう急ごう
少し早歩き家まで道程遠い
白一面になる光は隠れてる
何かが零れ落ちた雨だと気付いた
S
雨が降り始める それは分かっていた事
秩序が晴れなら混沌は雨
平常ではないが正常に不可欠
何かが始まるようで何も変わらない
A
傘を差して歩くその人を横切る
雨を防いで顔を隠して
知らない振りをしてる予備傘があるのに
ただ雨の中を一人で歩いていた
B
濡れている世界言葉を交わした
少し躊躇うも防いであげたい世界
感謝の言葉から勢い増した雨
遮る雨の音色約束交わして
S
一人また歩いて会える時を待ちわび
混沌満たした雨模様から
陽射しは出て来ない激しさが渦巻く
次第に傘すら無意味 風が吹き荒れる
C
何処かで土砂が崩れ自然が破壊されて
何かが壊れて何かが目覚める
それは太古の災い誰にも気付かれずに
目覚めの時を迎える
S
雨が降り続いた水を満たす喜び
次第に浸水まだ溢れてる
喜びより恐怖 稲光鋭く
朝陽が出るまで遠く闇の中願う
<ひらがな仕様>
【ふかけつな あめの せかい】
A
くもり ぞらが めだって あお ぞらが きえてく
つゆの きせつに かさを わすれて
ふらない ことを いのり おん びんを のぞんだ
ほん とうは なにか しげきを もとめて いる
B
あめが ふる まえに かえろう いそごう
すこし はや あるき いえまで みちのり とおい
しろ いち めんに なる ひかりは かくれ てる
なにかが こぼれ おちた あめだと きづいた
S
あめが ふり はじめる それは わかって いたこと
ちつじょが はれなら こん とんは あめ
へいじょう では ないが せい じょうに ふかけつ
なにかが はじまる ようで なにも かわ らない
A
かさを さして あるく その ひとを よこぎる
あめを ふせいで かおを かくして
しらない ふりを してる よび がさが あるのに
ただ あめの なかを ひとりで あるいて いた
B
ぬれて いる せかい ことばを かわした
すこし ため らうも ふせいで あげたい せかい
かん しゃの ことば から いきおい ました あめ
さえぎる あめの ねいろ やくそく かわして
S
ひとり また あるいて あえる ときを まちわび
こんとん みたした あめ もよう から
ひざしは でて こない はげ しさが うずまく
しだいに かさすら むいみ かぜが ふき あれる
C
どこかで どしゃが くずれ しぜんが はかい されて
なにかが こわれて なにかが めざめる
それは たいこの わざわい だれにも きづかれ ずに
めざめの ときを むかえる
S
あめが ふり つづいた みずを みたす よろこび
しだいに しんすい まだ あふれ てる
よろこび より きょうふ いな びかり するどく
あさひが でるまで とおく やみの なか ねがう
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