初恋メロディー 未来音符 その5



電話を通して私と流香先輩は泣いた

私がただ泣いている間、流香先輩はずっと、ごめん、ごめんね…

そう私に謝り続けた



しばらく経って2人が落ち着いたときに

「…流香先輩は…」

 『…うん…』

「…私と海斗先輩をくっつけたいんですか?…」

 『……海斗君とミクが出会って…その後は2人の問題…』

泣いたせいで2人とも沈んだ声で話す

「…じゃあ…何で海斗先輩に…」

 『…姉心…かな…』

「…姉心…」

 『…出会ってから頑張るのは海斗君だし…』

「…そうですか…」

 『…ミクにも無理に付き合えとは言わない…』

「…はい…」

 『………』

「………」

 『………』

「………」

沈黙が続き

 『…じゃあね、ミク…』

「…はい、じゃあ…」

 『…良ければ夏休みに…お祭りとかに行きましょう…』

「…はい、行きましょう…」

 『…じゃあね…』

「…はい、じゃあ…」

プッ、ツッー、ツッー

電話が切れてから私は、

そのままベッドに沈んでいった…







「ミク~~お風呂は~~?」

とお母さんが私の部屋にきて

ガチャ、

「ミク~~?あら?寝てるの?」

す~、す~、

眠っている私を見て、

「…………」

そっと布団をかけて

「…頑張ってたのが終わった顔してる…」

そう言って、部屋の明かりを消して出て行った。

ライセンス

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  • この作品を改変しないで下さい

初恋メロディー 未来音符その5

初恋メロディー未来音符のその5です。

天然だけどちゃんと娘のことを分かってる母親を書いてみました。

閲覧数:34

投稿日:2011/11/09 13:20:32

文字数:612文字

カテゴリ:小説

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