古びた 校舎の裏側で
僕らが学んだ声が今 響いている
すれ違い続けた 正門の
桜も いつまで 見れるだろう?

野球部の声 ブラスバンドの音が
交えて 闇鍋な通学路も
手繰り寄せた思い出のままあるのは
今だけなんだろうか?

同じ時 同じ場所 過ごした君は
いつの間にか 固唾に溶ける
桜に埋まる 足跡掘り起こしても
爪痕に沈む

声が聞こえる 君と吹かしてた
リコーダーの音を 覚えてるの?
錆び付いていた 声に響いてる
僕はこの声を知ってるだろう

もう解くことない 問題集 解けない
問題は解答見て 解いたっけな
紐解けず切れる思い出は
きちんと 解いていきたいんだ

嬉しくて 悲しくて わからないままに
走り書いた卒業アルバム
何故のメッセージなのか 何年あとにも
覚えていたくて

サヨナラの声 それぞれの道を
歩み続けて 今どこにむかうの?
遠く離れた 桜並木の道へと
それぞれが歩んでく

何色になって 何色に染まる?
同じ顔でまた会うことは無いけども
また会えるときには どんな色でしょうか?
それを待ち続けたい

ひらり 風に煽られ 桜吹雪
想いを寄せた面影も 東雲に揺らいだ
通学帽 ランドセル その匂いも
名残すらよく見えなくて

花が舞い散る 一片の花が
消えてゆく それぞれの答えを探して
「またね」と「サヨナラ」が行き交うまま
戻れない日々を背に向けた

サヨナラの声 それぞれの道を
歩み続けて 今どこにむかうの?
遠く離れた 桜並木の道へと
それぞれが歩んでく

戻れなくても 戻れるようにと
足跡に名前を書き続けている
桜色から 白色に漏れていても
陰らない様に飛んで

古びた校舎の裏側で
僕らが学んだ声が 終わりを告げている
着慣れた制服 畳んでる
汚れて 消えてしまわぬように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

掠れた蓄音機

コンピ「小説を紡ぐ春風」に収録した楽曲の歌詞です。
よーろーしーくーでーすー

閲覧数:37

投稿日:2024/03/23 00:18:26

文字数:760文字

カテゴリ:歌詞

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