光って見えた君の白い腕に赤い落胆が走ってるのを
見せてくれたのは灰色の日 どっちつかずの2人
背を向けた震えの中 驚くほど言葉は溢れる
触れた指の先は温かく おぞましいほど優しくなれる

大丈夫 ずっとそばにいる 君を守ってみるよ
全部 クリシェ 反吐が出る どっかできいたようなセリフ
だけど僕は馬鹿だから そんな言葉だけしか知らない
だけど僕は馬鹿だから それでも伝えたいんだ

君の瞳が濁っていたから 僕はそこに飛びこんでみたいんだ
うねる感情の渦に身を任せ 底まで沈んだら そこに何があっただろう

君は重たい口を開いて 軽くフワリ死にたいなんて言う
"いっそ誰か 殺してくれないか" どっちにしても同じ
とっくに汚れてしまったとポツリ呟く無表情のままで
暮れた夕陽は長い影落として 沈む前に辿り着かなくちゃ

笑ってほしいとは言わないよ 僕だってそんな上手じゃない
それよりいっしょに泣いてくれよ 君となら 少しくらい楽になるだろう

君の瞳が濁っていたから 僕はそこに飛び込んでみたいんだ
必死に隠そうとしていたそこは少しも汚れてなんかなかった


いくつかの夜を越え
何度目かの朝に怯え
2人にはちょっと短いマフラーも巻いて

息ができないくらいの深い口づけを
こぼれる愚痴弱音恨み妬み喘ぎとかも全部
抱きしめるよ


君の瞳は綺麗になった 僕の肺は濁った水で溢れた
それでいいんだ 少し噎せ返るけれど 君の世界を広げられた


君の瞳は綺麗になった 僕の姿 映らなくなった
広がった君の世界に 僕の形は必要なかった

濁ったままなら ずっと僕だけを映してくれてたの?
いっそ誰か 殺してくれないか どっちつかずの気持ち
だけど僕はひどいから そんな言葉だけしか知らない
だけど僕はひどいから そんなことばかり考える

笑ってほしいとは言わないよ 僕だってそんな上手じゃない
それよりいっしょに泣いてくれよ あれ変だな 零れた雫が

にごってる


僕の瞳は濁ったけれど 僕の心臓はまだ脈を打ってる
それでいいんだ 少し胸は痛むけれど 僕の世界は広がっていく

まだ深く 潜れる 広がる
まだ深く 潜れる 広がる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【曲募集中】 水深 【自意識過剰なあいのうた】

久しぶりの投稿です。時間かかった。
その分、思い入れも強い。
自分の中で、特に大切にしていきたい詞が書けました。


早いテンポのバンドサウンドロック曲をイメージ。
冷たい音が欲しいね。
ボーイッシュなGUMIを薄らと考えて書きましたが、他のボカロでも一向に構いません。
よろしくお願いいたします。

クリシェ=常套句。「常套句」と記載して「クリシェ」と読ませるのもありか。

閲覧数:185

投稿日:2010/12/22 22:36:12

文字数:916文字

カテゴリ:歌詞

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