かなしい歌って割とすぐに出てくるよね
かなしい事っていっぱい溢れているから
私の中のかなしみをポロポロ落としてくだけ
消えないかなしみをポタポタこぼしてくだけ

知らない間に何かを踏んで切れた足から
温かい血が流れても気付かないように
血痕が綴るどうしようもない感傷を
読み取ってもらえればちょっと暖かい

寄り添いやすくて冷たくてちょうど良い
コンクリートの壁みたいな心地よさ
灰色だらけで何も聞こえない感じない
呟いた声も体温もみんな吸い込まれてく

ぬるま湯が熱湯に感じるくらいの切なさ
心音が痺れて意識レベルも低空飛行気味
雲の中みたいなどんより湿った内臓が壊れて
行き場所を失って私の中に閉じ込めている


たのしい歌ってかなり無理して聴いてる
たのしい事って滅多に起こらない訳だし
私の中のたのしさを砂漠で無くした宝石みたいに
見えないたのしさをザクザク掘り当てるみたいに

知らない間に何かを掠って切れた指から
ぬめった血が滲んでても気にしないように
傷痕に沁みる砂粒みたいな焦燥を
汲み取ってもらってもちょっと味気ない

移ろいやすくて脆くてちょうど良い
蒼鉛の角張った結晶みたいな奇怪さ
グラデーションは何も問わないし発しない
乾いた瞳も喉元もみんな焼き焦がしていく

溶岩がぬるま湯に感じるくらいの儚さ
耳鳴りが続いて知能レベルも海中潜行気味
海の底みたいな光無き圧力で細胞が潰れて
逃げ場所を隠されて私の中に入れなくなった


なにも無い歌が欲しいよ
どこへも行けない言葉が欲しいよ
花は実りのためにあるだろうけど
花だって実りだってそれを知らない

勝手に意思を付けるなんて傲慢だ
在るだけの存在に意義は不要だ
人は意味を持たせたがり話を付けたがる
白い雲の中にも暗い海の底にも


無駄の無い水平線のような潔さで
鋭く刺し貫くような朝日の刃で


私のシナプスを今すぐ千切ってよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

シナプス結晶

閲覧数:207

投稿日:2021/07/14 00:14:51

文字数:802文字

カテゴリ:歌詞

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