ぽつり 音のしない水面(みなも)を
撫でるように吹く風に
ぽつん 欺くのは滋味の藍
半透明の瞳の淵に
足を掛けて
今日も触れ合っていたいのだ
掬っても掬っても
零れてやまない胸の内
同じ世界に住みたいのに
どんな顔をしても濁らせてしまうから
はらり 捲りあげる藻はなく
繋ぐような熱もない
ひとり 歩いたのは慈悲の愛
靡くことない浸した声の
肩を抱いて
一緒に生きていけないのか
掬っても 掬っても
溢れて消えゆく明日の朝
優しすぎるは罪なのだと
笑った顔ですら壊れそうに美しい
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