横切ってく雑踏たちに 涙見られまいと
雪が濡らすこの空を ずっと睨み続けてる


艶やかな栗色の髪 春風になびかせ
僕の数歩前を 嬉しそうに歩く君
名前を呼ばれ 振り返った君がくれた
花が咲いたような 笑顔が大好きだった

今更遅いなんて分かってるから
もう君を苦しめないって決めた

毎日一緒に並んだ この駅のホームには
僕らの青春の一部が 色濃く残ってる
横切ってく雑踏たちに 涙見られまいと
雪が濡らすこの空を きつく睨みつけていた


震えてる小さな背中 冬風に晒して
僕の数歩後を 俯きがちで歩く君
名前を呼ばれ 振り返った僕にくれた
造り花のような 笑顔に気が付かなくて

自分の愚かなとこを噛みしめたから
もう僕は迷わないって決めた

白くて冷たい雪が 染み込んでいくように
君から告げられた言葉は 心に降り積もる
傾き出す夕日は燃えて 一層赤みを帯びる
雪に濡れるこの僕を ずっと照らし続けてた


毎日一緒に並んだ この駅のホームにて
僕らの青春の一部が 始まって終わる
通過していく電車が 僕の横を過ぎて
雪に濡れるこの僕に 強い汽笛を鳴らした

白くて冷たい雪が 染み込んでいくように
君から告げられた言葉は 心に降り積もる
傾いていく夕日眩しく 顔背けながら
雪が止んだこの空を 未だ睨みつけていた


一筋の恋が 頬を伝い落ちていく
黄昏の光浴びて キラリと雪に弾けた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

冬の駅、ホームにて。

作成日→2017年1月21日

閲覧数:26

投稿日:2019/11/24 21:15:32

文字数:598文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました