からり　からから廻る風車　風に遊ばれて
　宵闇が心を閉ざす様に
薄紅淡雪の此の裸体ごと　溶けて流るれば
　麗しき椿の華となる
　
独り寝の夜は月に添い寝で紛らはせども　涙
　二人離れて見る夢は宵の逢瀬に憧れて
ヒトツトセ　フタツトセ
　蜜の甘さに溺れ堕ちて往く
　
やれ今宵も舞へ　恋心も積もり淵となれ
　溶けて流れて又来世　未練は残れど此の想ひ
はらり散りぬる華　果敢無き幻影
　夢さへ見潰え然様なら　何時か又逢わむ
　
ゆらり　ゆらゆら燈る篝火に　翳む朧月
　宵闇に吐息の華が咲く
薄紅淡雪の此の裸体から　濡れて流るるは
　狂をしき椿の蜜雫

二人寝の夜は月に隠れて寄り添い深く　眠る　
　乱れ褥に泡沫の宵の逢瀬　夢幻
ミッツトセ　ヨッツトセ
　何時も愛の間に巡り逝く
　
やれ今宵も啼け　熱き肌に積もる雪さへも
　溶けて流れて又来世　喘ぎ悶へて此の想ひ
はらり散りぬる華　儚さ故
　堕ちて枯れ果て然様なら　何時か又輪廻
　
　　　一夜人世に人身頃
　　　　　　　　　数へ数へて籠の鳥　

やれ今宵も舞へ　恋心も積もり淵となれ
　溶けて流れて又来世　未練は残れど此の想ひ
はらり散りぬる華　果敢無き幻影
　夢さえ見潰え然様なら　何時か此処から

やれ今宵も啼け　熱き肌に積もる雪さえも
　溶けて流れて又来世　喘ぎ悶へて此の想ひ
はらり散りぬる華　儚さ故
　堕ちて枯れ果て然様なら　何時か又輪廻