A1(10.11.13.13)
葉桜萌ゆる砌(みぎり)
如何お過ごしでしょうか
打ち水 砂滲ませる日々
カラカラ回して生きてます


B1(7.11.11 6.12)
隣のあの娘(こ)
恋焦がれに見舞われて
丑の時に詣でゆく

あさなあさな
裸足 引いて帰るそうな


S1(17.15.12.12)
見渡せば 花も紅葉もなかりけり
誰しも 独り ひとり たまゆらに
心結ばれる傍(かたわ)ら
探して そして 散る無常



A2(10.11.13.14)
名月愛でる才華(さいか)
あなたはお持ちでしょうか
篠葺(しのぶ)き庵(いおり)で ただ偲(しの)び
はらはら 千代八千代 生きてます


B2(7.11.11 6.12)
あの暦売り
お江戸別嬪娼妓(しょうぎ)と
冥途で添い遂げたとさ

蓮の下(もと)で
二人 相(あい)並びたるのか


S2(18.16.12.12)
頼めおかむ たださばかりを契りにて
浮世の 中の 夢に 沈みゆこう
掬い上げた手の内から
零れた 先で 咲く無上



S3(17.15.12.12.12)
今日もまた 人の生業 書き暮らす
この世は 無常 無上 無情(なさけなし)
嗚呼 それ故に綺羅の様(よう)
輝き 生きて 人模様(ひともよう)

恋せよ 人よ 咲き誇れ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ひとあい無常の世花

人の世は無常、
一時咲けることの無上、
人の世はときに無情、
さればこそ命の限り人よ恋せよ咲き誇れ。


タイトルを上手く作れなかったです。
「ひとあい」とは、「人間」と書くのが普通。
こう読む場合、人付き合いや人に対する愛想のことで、「人愛」とも書きます。
人と接することの大切さを感じる言葉です。

人は誰しも一人・独りだけれど、人を求めて有限の時の中で恋をするよ、というお話。


ストーリー的には、
語り手が聞き手(作品を見る側)に語りかけている設定です。
手紙のやり取りを通して、という風にも取れます。


A1,S1,S2には、一部俳句や和歌を織りこんで作りました。


参考文献
『和歌の風景』産経新聞出版.2007.3.31
Yahoo百科事典

閲覧数:217

投稿日:2012/09/09 21:46:20

文字数:554文字

カテゴリ:歌詞

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