A
煮込んだ 命を コトコト
ミネストローネの 出来上がり
美味しく なくとも 食べてよ
テーブルの上の 物語

B
レシピ通りに 刻んだって
どうにも味が おかしいから
味覚のせいか 疑うのも
疲れたんだ 腐ってんだ

S
命を煮込んでいく
世界を憎んでいく
叶わない 届かない ありきたりに
未来が 冷めていく

命が茹だっていく
旨味がこぼれていく
満たせない 空腹に いつの間にか
毒され てしまうな


A
凍った 命を 解凍
似せものみたいな そんな味
嫌いな ものでも 食べてよ
人生みたいな 食卓で

B
並ぶカトラリー 整えても
体裁だけじゃ いらないから
時代のせいと 押し付けても
変わらないわ 時間の無駄

S
命を刻んでいく
痛みが襲ってくる
価値もない 意味もない 安上がりに
視界が 狭くなる

命が濁ってゆく
焦げ付く鍋の底に
星もない 月もない こんな夜に
希望が 溶けていく


C
誰も知らない 隠し味に
そっと暗号を入れてみる
苦いスープも 焦げたパンも
ひたしてしまえば マシになるか

S
命を煮込んでいく
時間を忘れていく
叶わない 届かない ありきたりを
それでも 温める

命が茹だっていく
心がこぼれていく
満たせない 空腹を 注ぐように
命を 煮込んでく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

命を煮る

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閲覧数:75

投稿日:2024/04/06 11:54:32

文字数:554文字

カテゴリ:歌詞

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