「雪…」
真っ白な光の粒を手の上に乗せてみる。その粒は呆気なくとけていってしまった。
もう雪が降る時期なんだと周りを見渡した。
周りにはやはりクリスマスで賑わう子供連れやカップルが雪にはしゃいでいた。
「クオ、元気かな…」
長い階段を昇る。
その先には愛しいあの人がいる――
「はぁはぁ…クオ…!!」
ハズだった。
しかし、誰もいない。
「…クオ…?どこ?」
何もない部屋。
なのに辛さと苦しさがこだまする。
「もう…いない…んだ…」
耳にイヤホンをつけた。
「どこにいるの…?愛してた…いや、愛してるのに…」
辛い。切ない。寂しい。苦しい。泣きたい。
外に出た。
相変わらず雪が降っている。
「あ…」
道端に可愛らしい水色の花を見つけた。
「ふっ、クオみたい…」
そしてその花に言った。
『幸せになれ。』
fin.
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おにゅうさん&ピノキオPと聞いて。
お2人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲
時給310円
響いた誰かの声 機械の声
何故だか温もりのある声が
僕の世界を照らした
再生のメッセージ
空を仰いだ 何気なくて青い空
それが何故かいつもよりも眩しくて
普遍的な解を求む感想文
違いに苦しむ暗号文
浮かんだ解は雲のよう
ただ脳裏に焼き付いた...メッセージ
hasumi
意味と夢と命を集めて
作られてしまって身体は
終わった命を蒸し返す機械らしい
【これは彼の昔のお話】
人一人は涙を流して
「また会いたい」と呟いた
ハリボテの街の終末実験は
昨日時点で予想通りグダグダ過ぎて
その時点でもう諦めた方が良いでしょう?
次の二人は 街の隙間で...コノハの世界事情 歌詞
じん
ピノキオPの『恋するミュータント』を聞いて僕が思った事を、物語にしてみました。
同じくピノキオPの『 oz 』、『恋するミュータント』、そして童話『オズの魔法使い』との三つ巴ミックスです。
あろうことか前・後篇あわせて12ページもあるので、どうぞお時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
素晴らしき作...オズと恋するミュータント(前篇)
時給310円
君の神様になりたい
「僕の命の歌で君が命を大事にすればいいのに」
「僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは共感だけ。
欲にまみれた常人のなりそこないが、僕だった。
苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...君の神様になりたい。
kurogaki
freedom rain(feat. 初音ミク)
小さな頃から見てた見慣れた街並み
都会の雑踏が酷く心地よい
潮の匂い微かに香る海が見える街
友人たちと笑いあったあの公園
時が過ぎてこの街を離れる時が来た
新たな世界への1歩を踏み出す
勇気はまだないけれど
何かが背中を押してくれる気配がした
私は...freedom rain
ハルマキP
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ご意見・ご感想
檸檬飴
ご意見・ご感想
20分って…スゴいな!!
なんて切ないんだ(;_;)
短時間のクオリティーにビックリ☆
2011/04/23 13:42:41
魔熊
ご意見・ご感想
ナニコレ…切ない。
20分で書けるとか…羨ましいほどの文才。 いやぁ、すごいよ!
2011/04/23 13:42:23