さて、きょうはどこの世界にいこうか。

いつものようにみんなで話していた。


グ「ってか、その前にあんたらいつまでパジャマのままなのよ！　着替えろ！」

グミ姉が兄さんとアホの子を叩いている。もっとやれ！

ミ「いだっ！　ごめんごめん！　着替えるから叩かないで！　ていうかリン！　心の声聞こえたよ！！　もっとやれとかいうなー！　アホの子じゃないし！」

リ「アホｎじゃないミク姉…なにひとの心のなか覗いてんの」

認めたくないけど、この兄妹にはだらしない兄とミク姉がいる。私よりも年上なはずなのに、たまにやっていることとか、行動が子供。だからいつもグミ姉は世話をやいてる。

カ「グミ…なんで王子様の格好してる僕がこんな森のなかの家に住んでんの？」

グ「カイ兄、いやなら出てってもらって結構なんだけど？　それにね、カイ兄、王子様とか言っても姿だけでしょｗ」

グミ姉は黒い笑いで兄さんに答える。

カ「ごめんなさい。冗談です…」

グ「ほらミク、着替えたら朝ごはん食べちゃって！」

ミ「はいー！」

うん。いつもどうりだけど、全くだらしない。私とレンはもうとっくに食べ終わってるのに…

レ「リーン、今日はさ、ミク姉のアリスの世界に行ってみない？」

リ「うん！　あ、じゃあさ、みんなでいこうよ！　ね？グミ姉」

グ「そうね！　そうしましょう！」

行き先がきまったから、あとは湖に飛び込めばアリスの世界にいける。今更だけど、その服を着てる人がいないとそれぞれの世界にはいけないから、みんなそれぞれの格好をしているのだ。その服を着ないとその世界にはいけない。
私とレンの格好は、置き去りｒｙで着ているあの服だ。

みんな準備がおわって家の外に出る。

カ「じゃあいくよー」

兄さんの合図でみんな湖に飛び込んだ。

気がついたときには、もうアリスの世界にいた。

グ「うわーすごい！！　バラがたくさん咲いてる！」

バラは、綺麗な青だった。
で、アリスと言えばウサギがいるはずなのだが、あたりを見渡してもウサギはいない。

ミ「ねえ、あれ見て！」

ミク姉が指をさしたほうを見てみる。…そこにいたのはウサギの耳がついた赤に近いピンクの髪の少女だった。少女もこちらに気付いたようだ。こちらに向かって走ってきた。

少女「すいませーん！」

カ「は、はい？」

少女「あなたたちはこの世界にきた方たちですかね？」

少女は案内人のように話しはじめる。

カ「ええ、そうですけど…あなたは…？」

テ「はい！　なんか、ウサギのテトといいます！　あなたたちのなまえは…」

なんかってなんだ…ｗｗ

カ「僕がカイトで、こちらがグミ、ミクと双子のリンレンです」

テトさんかぁー。ミク姉と同い年にみえるけど、あきらかにテトさんのほうが大人っぽい。

テ「実は、女帝さんに呼ばれているんですよ～、あなたたちが。タイミングがよかったです」

女帝？　何だそれ…　

テ「じゃあ、この道をまっすぐに進んでいってくださいね」

テトさんはこちらの承諾も得ないで勝手に話を進めている。

レ「あのー。女帝って？」

レンがテトさんに尋ねた。

テ「まあこの国の偉い人てきな？　まあそんな感じの人です」

グ「その人に会って何をすれば…」

グミ姉も尋ねた。確かに、意味もないのに会いに行けっていわれても納得いかない。

テ「悩み事を聞いてあげてください…」

テトさんは言い終わったとたんにどこかへ走っていってしまった。…まったく何なんだ。

ミ「じゃあ、その女帝さんの悩み事相談しろってこと！？」

グ「はあぁーそうみたい…もう、テトさんが聞いてあげればいいのに…」

グミ姉もめんどくさそうにため息をついてる。

カ「まあいくだけ行ってみようよ」

兄さんが進んでいってしまったから、みんなも仕方なくあとをついていった。