バタバタ・・・。

嘘だ。あの子とアイツが・・・?
そんなわけないんだ・・・!
「ッ・・・。」

そうだ・・・。あの時に彼女に出会わなければ・・・・・・・・


「おはよー!」
「よっ!」
いろんな声がこだまする朝。部活の少ないこの学校では一日のうちで一番にぎやかな時間だ。
僕は・・・僕にとっては一番嫌いな時間でもあるのだが・・・。
昇降口からクラスまではまだ良い。でも、クラスに入ると・・・。
「あっ!おはよ?」
「お、おはようございます・・・。」
こんなに目立たなくて、嫌われている僕。そんな僕に挨拶をしてくれる人は2・3人しかいない。でも、その人達から挨拶をされるたびに僕はにらまれる。
だから、僕はこのクラスが嫌いだ。

午前中の授業はすぐに終わる。でもそれは、僕だけなのだろう。
授業が終わると同時にクラスはまた、朝のような賑やかさを取り戻す。
そして、一人のやつ・・・いわゆる「ぼっち」のヤツが浮き彫りとなる。僕がそのいい例だ。このクラスには、僕のような人は僕しかいない。みんなどっかの集団にいて騒いでいる。
しかたがないので、教室を後にして、屋上に向かう。

僕にはこのくらいの毎日で十分だ。こんな僕にも好きな人がいる。
クラスで・・・いや学年で一番かわいいと噂されるほどの美少女。そして、朝の挨拶をかわす数少ない人の一人。
それが僕の好きな人・・・。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

インビジブル 第一話「透明人間」

初めまして!
稲瀬美遊です。
初投稿なので、お手柔らかにお願いします。

続きも、要望があれば書きます。
完全な妄想です。はい。

閲覧数:219

投稿日:2013/04/03 12:54:34

文字数:584文字

カテゴリ:小説

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