理科の時間。
ノートをとってる最中、斜め後ろの席のテスト順位学年最下位(多分)がつぶやいた。







レン「金魚ってなに?」






【ありえないことに】こいつは常識を知らないのか【ノンフィクション】







「……」



「……」




レンカ・リン『待て待て待て待て!!!』




リン「お前頭大丈夫!?」
レンカ「酒でも呑んだ!?」
リン「いや、未成年!!」
レン「昨日少し呑んだ…」
レンカ・リン『呑むなよ!!!』
リント「お前金魚すくい行ったことねえの?」
レン「行ったことあるけど…」






レン「実物見たことねぇ」
レンカ・リン・リント『お前金魚すくいでなにしてきた!』



キヨテル「お前らうるさいぞー」
リン「先生!れんくんが…!」
レンカ「金魚ってなに?って聞いてくるんです!!」
キヨテル「お前頭大丈夫か?」

レンカ・リン(先生も同じこと聞いた…)

キヨテル「理科室の前に沢山金魚いるからあとでリントに教えてもらえ」
リント「なんで俺!?」
キヨテル「あ、そう言えばお前、電流あんまりできてなかったから動物はがんばろうな」
レン「え、あ、はい…」

リン(確か五十点満点中の二点だったな…。一問しかあってねぇし)

レン「金魚って架空の生き物なんだよな」
レンカ・リン・リント『存在してるよ!?金魚すくいあるだろ!?』
リン「お前ふざけんなよ!」
レン「いや、超真面目。てゆーかさ、」







レン「金魚って昆虫だろ?」
レンカ・リン・リント『いや、魚だよ!?』
レンカ「金魚の『ギョ』を漢字で書いてみなよ!」
リン「『さかな』って書くんだよ!?」



多少呆れながら再びノートをとってたらまたれんくんがつぶやいた。



レン「オレ、メダカの学校行ったことあるよ」
リン「いきなり何言ってんだファンタジー野郎!」
レンカ「そうだ、誰かメダカとってきて」




メダカの反応を調べる実験だったんです。
れんくんが持ってきてくれました。
慎重に、水槽の中を確認しながら。
そして、水槽を置いて一言。




レン「あっ!死んでる」
レンカ・リン『死んでねぇし!!』
リント「マジで?」
リン「どうみても泳いでんだろ!」
レン「最初手をかざすんだっけ?」




実験内容↓
1、手をかざす
2、ガラス棒で混ぜて流れをつくる
3、縦じまの紙を丸めたものに水槽をはめて、手動で回す

たったこれだけ。でもれんくんにかかるとこれも全てコントになってしまう。




レン「逃げた」
リント「マジだ。逃げた」
リン「待て!抱え込むな!逃げ場なくなるだろ!」
レンカ「じゃあ、逃げる…っと」




2の作業。れんくんがすごくガラス棒で混ぜたがるのでやらせた。




レンカ「じゃあ、ガラス棒で混ぜようか」
レン「オレがやる!絶対オレがやる!」
レンカ「いいけど。はい」
レン「よっしゃ!」




かなり上機嫌で混ぜ始める。
事件発生。




レン「メダカがぶつかってくる~」
リン「ちょ、おま!まっ、当ててる!ぶつかってんじゃなくてわざとあててんだろ!」
レン「下の方にいった。えい!」
リン「えい!じゃねぇ!やめろ、潰そうとすんな!殺すな馬鹿!DV!」




それでも潰そうとするのでとりあげた。




リン「じゃあ回すよ?」
レン「お前こそあててんじゃねぇか!」
リン「あたしは棒を水槽の中心に立ててるだけだ!そこで動かしてないんだからあたしのせいじゃない!」




とりあえず実験結果を記入し、次へ。




レンカ「じゃあ紙回すね」
レン「嫌だ!オレがやる!」
レンカ「あんたは駄目」
レン「ケチ!」
レンカ「ケチじゃないし」




紙を回すレンカ。
さらに事件発生でメダカ避難警報。




リン「ガラス棒でつつくなぁああ!」
レン「別にいいじゃん」
リント「お前メダカ潰すなよ」
レン「潰してねぇよ」





すべての実験が終わり、結果も記入。
チャイムも鳴り、授業は終了。
そこで、れんくんが一枚の紙を取り出した。





「レン、お前何テスト自慢してんの?」
レン「自慢してねぇし」
キヨテル「いいから号令をしろ」
レン「気をつけー、礼」
皆「有難う御座いましたー」



リン「れんくん、金魚って何?ってやつ、ピアプロのっけていい?」
レン「んー?ああ、オレもブログ更新しないとなー」
リン「ブログやってんの!!?」





了承をとりに行ったらまさかの事実発覚。
ほんとれんくんの話の突飛すぎることと言ったら…。
幼稚園児並です。

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【ありえないことに】こいつは常識を知らないのか【ノンフィクション】(亜種注意)

実話です。
台詞は多少違うかもしれませんが、話の流れは正にこんな感じです。
レン君を『れんくん』と呼ぶのは、なんかこっちがデフォルメだからです。
教室内設定で、窓側の列の前から3番目までが五班です。
班の前の方二列だけの会話です。
リン、レン、レンカ、リントは、私の想像内での身長順であてはめています。(全員14だから鏡音にした)
リン…私。給食着の一番ちっちゃいやつが、ぶかぶかで手がでない。
レンカ…友達。班の班長。れんくんより背が高い。
レン…斜め後ろの席の野球部男子。背が低い。
リント…私の隣にいるサッカー部男子。結構落ち着いてる方。


ちなみに、今の私はリンちゃんと同じくらいの体重&身長です。


おまけ↓
レンカ「リン、紙片付けて」
リン「ラジャー」
レン「オレ、ガラス棒ー」
レンカ「うちがガラス棒持つから水槽やって」
レン「えー。…あ」
リン「何でガラス棒水槽に落とすんだよ!…可哀想、メダカ超パニック」
レン「うっわ、冷た」
リン「お前さっきも手ぇつっこんでたろ」

閲覧数:396

投稿日:2011/09/10 17:13:38

文字数:1,913文字

カテゴリ:小説

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  • ねこまる

    ねこまる

    ご意見・ご感想

    ぼくの班でやったとき1匹だけ元気がない奴がいたんだけどそれってもしかして
    君の班がやったのとおんなじのだったのかな~

    ちなみにそいつはぼくの隣の男子にデコピンくらって…
    かわいそうな姿に

    2011/09/10 23:14:33

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