この恋は 白波に消え逝くさだめだった?
ただ声を伝えたいだけだったのに
真夜中 ノイズで描く願いは当てもなく
雲間で響く 涙交じりの海の歌
この声はいつから 波に揺られ 切られて
こんなにも掠れてしまったの?
津波の激しさのように 強く願いを叫んで
いつか届くようにと 今届くようにと
たとえばそれが ただの波音になったとしても
君に聞こえたならば 僕はいつ消えたっていいから どうか
独り、紡ぐ言の葉(このは)は
川に落ちた木の葉のよう
そのまま 流れ流れて最果てまで
辿り着いた先に 風も居ないんだ
光を求めて 急いで 揺らいで
空の向こうに 君は往く
静かに沈む海の中で 目を閉じ浮かべるは君
世界へ繋がる波に 祈りをのせてみる
祈るだけでは叶わぬと知っているけれども
君に届くなら たった一滴でも構わないから どうか
海と空が混じる場所に 一片の風が吹き往く
君と僕の世界を繋ぎたいだけだったんだ
もういくよ 海がはじまる場所へ
そこでずっと 君に波音を送り続けるから どうか
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