「レイムさんはね、妙に“カン”がするどいというか、ちょっと変わってるの」
紙魚子さんは、メガネを指で直しながら言った。
ミクさんは、笑って言う。
「うん。でもね、私もそういう“オカルト”っていうのかな? それを信じてる、っていう訳じゃ、ないの」
そういうと、ちょっと目を斜め上に向けて、考えながら言った。
「でも、ほかならぬ“はっちゅーね”の事だから。それに、大事な友達のリンちゃんの事だし」
「うんうん」
紙魚子さんはうなずいた。
●勝手にしゃべる人形と...
「今朝、ミクさんがここに来たい、って言ってきたとき、思った。いつもの仕事の話だけじゃないな、って」
紙魚子さんの言葉に、ミクさんはうなずく。
「わたし、思うの。“はっちゅーね”の周りに、いま何かが、起き始めてる」
「何かが?」
「うん。売れる、とか、売れない、とか。自分の商品に、そういう“カン”がはたらくのに加えて...」
ミクさんはまじめな顔をして続ける。
「何か、不思議な感じ...?。そんな気持ちを、ちょっと紙魚子さんに相談したかったんだ」
「そう」
紙魚子さんは大きくうなずいた。そして、つぶやいた。
「ひとりでに、勝手にしゃべる人形、か。そして、それに目をつけてる、変な会社があるんだ」
●ここで生み出した人形なの
ミクさんは、うなずいて続ける。
「リンちゃん、ちゃんとお家に帰ったかな。それと、リンちゃんの友達のサナギちゃん。何か起きてなければいいけど」
彼女は、心配そうに言う。
「なんやかやが、みんな私の“はっちゅーね”から、始まってるとすると、困ったことだし」
「それはそうね」
あいずちを打つ紙魚子さん。
ミクさんは続ける。
「自分で生み出した商品だけど、私、“はっちゅーね”の事を、もっと知りたいな、と思って。それで、デフォ子さんに聞いてみたの」
「あなたと一緒に、その人形の商品を作り出したデザイナーね」
ミクさんは大きくうなずいた。
「ええ、そう。それにデフォ子さんが、ここ、ニコビレにいた時に、ここで作り出したものでもあるのよ」(・・*)。
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