遊び疲れた君の横顔
照らす夕陽がやけに綺麗で
ルームミラーに映る景色を
これからも見られるといいな

ぼんやり流れる中央高速
オーディオから流れるあの曲二人を包む

ハイウェイ太陽傾いて
橙色したフィルターかかる
サンバイザーを下ろしても
消えない輝きまた明日
隣に座る眠り姫を
起こさぬように道を駆ける
王子様になれずとも
ハンドル握ってペダル踏む

宵の明星見つめる街を
横目で見ながら家路に向かう
思い出詰めたトランクの中
忘れ物は一つもないよね

夜の帳が降りる間際
太陽が手を振ったみたい
談合坂で休憩しよう
眠気覚ましのコーヒー飲みたいな

駐車場降り立ち背伸びをひとつ
ガソリンは大丈夫そう
ついでだしお土産探そ

SA太陽おやすみして
人工照明道を照らす
ヘッドライトを灯しても
見えない暗闇また明日
ブラックコーヒー啜る横で
新作フラペにはしゃぐ君と
どこまででも走りたい
エンジン回してペダル踏む

遠ざかるあの日々には
もう二度と戻れない
それでも君といれば
思い出になる

トンネル抜けたら聞こえた
「今日はありがとう」

マイウェイ上手くは行かなくても
どこかへ道は続いてゆく
サイドミラーを覗いても
褪せない喜びまた明日
つながる車の流れに任せ
あるがままの道を走る
いつの間にか眠った君の
目が覚める頃に着きそうだ

緩いカーブで見えなくなった
あの山の麓また行きたいね
思い出詰めたトランクの中
忘れ物は一つもないよね