初恋メロディー 双子蜜柑 そのなな



「…リ………ン……?」

す~、す~、す~、むにゃむにゃ…

えっと………これは……えっと……

す~、す~、す~

つまり……

「あっ……寝てるんですか……」

なぜか敬語になった

部屋の主のリンはベッドの上で寝息を立てている

す~、す~、す~

はぁぁ~~~~、良かったぁぁ~~~

俺は安堵のため息を大きく吐いた後に

いやいやいやっ!!ダメだよっ!!安心するなっ!俺っ!!

寝てるじゃん!!リン寝てるじゃん!!つまり宿題手伝ってない!!

約束破っちまったよっ!!ヤベェよ!!明日怒られるよ!!

何で帰って来なかったのさっ!?って怒鳴られるよ!!

杏仁豆腐じゃ許さない!!って言うよ!!

やっっっべぇぇぇ~~!!ある意味最悪だぁぁぁ~~!!

リンぜってぇブチ切れるよっ!!

あぁぁぁ………俺のアホぉぉぉ~~

壁にもたれ、ズルズルと床に落ちて俺は orz になった

あぁぁぁぁ……ごめんなさい。本当にごめんなさい。

仕方なかったんです…仕方なかったんですよ……

久々に友達みんなに会ったから……つい…出来心で……

心の中で無垢な寝顔のリンに謝罪した

ベッドの上のリンは…

プピ~、プピ~、プピ~

プピ~が寝息ってあり得ねぇよ……リン…

リンに内心でツッコミつつ机に向かうと、

「おっ、マジで全部終わってる……マジで?」

俺のノートに訳が書いてあったので俺は驚いた

しかも教科書とノートを見比べると

「訳も…合ってる………あっ、ミス発見」

いくつかはミスがあったが、訳は大体合ってた

偉いです……偉いですリンさん……そして…ごめんなさい…

内心だけで謝罪をしていて気付いた

あれ?リンのノートは?どこだ?

机の上には教科書、辞書、俺のノート、以上。

あれ?なんで無いの?why?

机の周りを探すが…無い。部屋のあちこちを探しても…無い。

なんで?

………

………

机の横のリンの鞄を見て

………………まさか……

リンの鞄を開けると

……やっぱり…

「……あった…」

…ノートが……鞄の中にあったとゆう事は……

ペラ

ノートを開くと

「…はぁ~~、やっぱりか~~~」

俺のノートには書いてある訳が、リンのノートには書かれていなかった。

…どーするんですか?リンさん…やばいっすよ……

リンのノートを手にとって俺は呆然としていた

どーすんの?何で自分の分やってないの?何で?何でさ?

ノートを手に取ってずっと、

何で?何でさ?と思っていたが

そうか、リンは英語が苦手だったな…だから時間かかったのか…それで…

やっと納得することができた

はいはい、なるほど、俺のノートしか書く時間なかったのね、理解できた。

そうゆうことですか、なるほど、うん、分かった。

俺が「俺のノートに書いて、それからリンのに写せばいいじゃん」と

言ったからまず俺のに書いた訳ね。はい、分かりました。

俺はリンのノートを机の上に置いて自分のノートを取って、

ありがとうございます。リンさん。それじゃ、おやすみなさい。

部屋を出て行こうとすると

「ぅ……ん……」

リンが寝返りをうち、声を出す

!!起こしたかっ!?

驚いてベッドのリンを見ると

………す~、す~、す~

と再び寝息を立てている

ほっ、と安心して部屋を出て行こうとするが、

ピタッ

扉の前で止まってしまった。足が動かない

良心の呵責とゆうか…なんてゆーか…こう、出て行っちゃマズイ…みたいな…

何かが止める……

す~、す~、す~、

後ろでリンが寝息を立てている

す~、す~、す~、

うぅ……なんてーか……

す~、す~、す~、

ううぅ……分かっている……分かっている…

す~、す~、す~、

分かっている……自分のやることは分かっている……

す~、す~、す~、

いや…やらなきゃいけない……でも今は11時半……

す~、す~、す~、

やったら確実に12時を回る…いや…多分…1時になる…

す~、す~、す~、

あぁぁぁ………

す~、す~、す~、

リンの寝顔を見て…




くっっっっそぉぉぉぉーーー!!!

俺はリンの机に座って自分とリンのノートを開いた





そして1時過ぎ…

「お、終わった……終わりました…リンさん…」

俺はリンのノートに俺のノートを写した。ミスもちゃんと直して。

ぐで~っと椅子にもたれかかり

…マジで……疲れた……

リンは俺がノートを書いてる間、全然起きなかった

…疲れた……眠い…眠たすぎる……目が潰れる…

もうかなりグロッキー状態になってる

…あり得ねぇよ……やべぇよ……俺やべぇ……

かっこいい、とゆう意味ではなくて色んな疲労が、とゆう意味で。

…やば過ぎる……死ぬ……眠い……寝たい……

首だけ動かしベッドのリンを見て、

…あぁ……何も知らず寝て……お前は…幸…せだな……

…まぁ…一緒に…手伝って…いた……

ウトウトと寝かけてくる

…や…やばい……あぁ……もう……めんど……

机の電気を消して椅子からのそ~と立ち、

リンが寝てるベッドの空いたスペースにもぞもぞと入って





久しぶりに俺とリンは一緒に寝た

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

初恋メロディー 双子蜜柑その7

初恋メロディー双子蜜柑のその7です。

ウチの鏡音は一緒に寝れます。

まぁ特には問題ないし…

閲覧数:63

投稿日:2011/11/09 14:23:12

文字数:2,211文字

カテゴリ:小説

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