失う時
境に仕舞えば
もう二度と此方に戻れない


輪廻は訪れないまま
業火に燃え尽きた
赤い蝋燭 古びた棺
涙枯れるまで


からりからりと風車回して
裸足で駆け巡る砂利の上
鐘はもう三回撞き終えた
夕暮れの朱(あか)に長い影 消える



手放す物
境に棄てれば
もう二度と此方に帰れない


使いは訪れないまま
躯(むくろ)は朽ち果てた
彩った琴 壊れた鳥居
想い尽きるまで


からりからりと笑う声流して
裸で沈みゆく川の中
下駄はもう三回投げ終えた
夕暮れの朱に白い面 溶ける



黒髪揺れた風に
骨の塔 手を伸ばす
微笑まない君を見つめた
別れの言葉は咽喉(のど)の外


からりからりと彼の(あの)扉引いて
肌身に染み渡る人の性
腕はもう三回振り終えた
夕暮れの朱に鈴の音 響く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

弔いの唄

最果てに辿り着けば

和風…で、いいのでしょうか。
とりあえず中二チックで尚且つ重苦しい物が書きたかったので…。
あ、ちなみにタイトルは「とむらいのうた」ではなく「ともらいのうた」です。地味なこだわり…。

そこから何処にも動けない。

閲覧数:89

投稿日:2012/08/06 13:00:43

文字数:358文字

カテゴリ:歌詞

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