切れかけたカートリッジ　ベランダ抜けるぬるい風
空き缶　シート　散らかった部屋　後目に見下ろす横断歩道
3日前から神隠しのピアス　もう塞ぐか　多分もうダメだな
煙るヘッドライト　おかえりなさい　デリバリーはまだ来ない
薄いフローラルブーケ　透けてるアゲハ　仄暗い部屋の中
指の先から全て吸い取ってしまえるほど
まだ咲けてないけど　きっとすぐに変わるから
それでもまだ　これからまだ　そばにいてくれるよね？
だからあとちょっと信じてて？　…なんてね

だってしょうがないじゃん　日陰いるしかない分
どうしようも出来ないし待つしかないじゃん
傷つけるつもり無いし　つけたらまさに終わりだし
わかってくれてると思ってたんだけどな　あーあ。
…ごめん、ちょっと言い過ぎた　今だけ、もうすぐだから
響くマリンバ　ちょっとタンマ

…これでもう何人目？

指の先から全て吸い尽くした抜け殻
咲きかけた時に何でいつもこうなるかな
吐息と煙　もうどっちだかわかんなくなるくらいに
渦巻いてよどんだカゴはもういる意味無いよね
でも凍えるから　ともし火から探して　隣でアイリッシュコーヒー
目処は立った　次ならもっと　…なんてね

とりあえず去年から数えるのをやめた