君はこの国の国民に選ばれた王女様
そして僕は君とは違うただの召使
でも同じ日、同じ時に生まれた運命を
分かちあう双子の姉弟
僕は君を守る為だったら
どんなことでもする
覚悟はできてるよ・・・・
僕らは国のみんなの期待する中で
生まれてこれた幸せな二人だと
ずっと思っていた。
僕が生まれて初めて聞いた音、それは
僕たちの事を祝福してくれる
教会の鐘と、国民たちの嬉しそうな
声だった。
しかし、そんな幸せな日々は
そう長くは続かなかったんだ。
そう、それはリンと仲良く遊んでた
あの空の綺麗な日だった・・・・・
僕は14歳になった今でも
そのことはずっと覚えているんだ・・・
「はいっ、レンできたよ。」
「うわぁ可愛い!ありがとうリン。」
「その花飾り大事にしてね。」
「うん、約束する・・・」
「――リンっ!」
「待って!リンをどこに連れて行くの?」
「リンを返してよ!!」
「私もレンと一緒にいたい!離して!」
「貴方は王女なんですよ、 我が儘言わないで下さい。」
「いっ・・いゃぁぁ!レンーーーっ」
「リっリンーっ!!・・・・・・」
「――うっ・・・ぅっ」
「僕は絶対にリンのこと迎えにいくよ・・・」
「だから、ずっと待って・・・て・・・」
あの日のことは今でも
思い出したくない・・・・・
大好きなリンと引き離されたあの日のことを・・・
僕が生まれたときから国民たちは
僕の事を必要とは思っていなかったんだ。
本当に必要だったのは
「女王」と呼ばれる僕の姉だけだったから
僕は、何もできないただの「お荷物」
時が来たら引き離される運命だったんだ・・・
そしてその日から僕らは違う人生を歩む
こととなった。
僕は普通の国民として。
そしてリンは女王様として。
しかし、僕は一日たりともリンの
ことを忘れたことはなかった。
城のほうを見てはリンの事ばかり考えていた。
周りの友達や大人たちに
お前にもあの「悪ノ女王」の血が流れてると
言われ続けても
「どんな形でもいいから傍にいたい・・・」
ずっとその願いが叶うことを祈っていた。
「レン?ねェちょっと聞いてる?」
「ん?あっゴメン・・」
「もう!いつもレンはそうなんだから、もっとしっかりしてよね。」
彼女、そう――リンはため息混じりに僕にいった。
「ゴメン、少し昔の事を思い出してたんだ。」
「昔の事??」
「うん、思い出したくもなかったんだけどね・・・・」
「・・・・・・・」
「でも、もうあの日みたいに離れ離れになることはないじゃない。」
「えっ?」
「だって・・・・・」
と彼女は僕に微笑んでこういった。
「レンは約束を守って私のこと迎えに来てくれたじゃない。」
「私、ずっと待ってたんだから・・・・」
「・・・・・・・・」
「あぁもう!早くおやつの準備してよね!お腹すいた!」
と照れ隠しのように僕にいい、そのまま玉座に腰を下ろした。
そのとき僕は改めて、国民が
リンの事を「悪ノ女王」といっても
世界の人々がリンの敵になろうとも
リンがどんな過ちを犯そうと
「――ずっと君の事を守り続ける」
そう決意したんだ。
悪ノ召使(Ⅰ)
最近鏡音レンにはまりまくってます!
やっぱ鏡音一家といったら悪ノシリーズ
ですよね!!
今回は悪ノ召使を自分なりに解釈してみました。
これからの投稿も自己解釈ワールド
炸裂だと思いますがよろしくお願いします・・orz
たぶん長ーーーーーーくなると思いますが
それもご承知ください・・・・orz
それといいアドバイスお願いします。
ぁっ!あと今日学校サボってないですよっ!!
新型インフルエンザで学年閉鎖なんです∑(-o-)
でも課題が終わってない!!早く終わらせねばっ!
――それでは(・ω・)ノシ
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ご意見・ご感想
ayuu
ご意見・ご感想
初めまして~^^ayuuといいます♪
拝読させていただきました~
『リンを迎えに行くよ』のところで涙腺崩壊しました><
続きたのしみです♪
アドバイスですが、私的には会話文が少し多いなと思いました。
っていうか、私なんかがアドバイスしてスミマセン…(´・△・`)生意気ですよね><
ブクマいただきます☆
2010/01/26 18:25:01
柚衣華
読んでいただいてありがとうございました♪
それに、とても的確なアドバイスを!
改善していきますm(--)m
かなり前に書いて停滞させたままだったので
今度2作目もかいてみますね♪
また、よろしかったらアドバイスお願いします^^
2010/01/27 23:47:04