なぜだろう 輪の中の自分に
疑問符が 浮かんで消えなくて
独りの時間を 選んだあの日に
僕の音は 旅に出た

水たまり 青い空 映した
イベントの 長い人の列に
当てのない希望 重ねて見てたよ
目指す自分を 探してたんだ


オレンジに染まるブース
壁にかかるポートレート
ソフトの箱を抱え
僕はその姿を見つめてた


君の声を知り 君の歌を聴いて
旅の道連れを 君だと決めたよ
僕だけの音を 僕たちの歌で
君の笑顔ごと 誰かに届けたい



いくつもの 初めてを重ねて
そのたびに 小さな壁 壊して
独りの世界は 君の歌声で
芽吹いた色を 拡げてゆく

窓の外 過ぎてゆく季節を
新しい 刺激を感情を
懐かしい夕陽 浮かんだ面影
全てを歌に 変えていこう


駆けてゆく 緑の髪
抜け出したよ ポートレート
画面の中で踊る
君はその鼓動 響かせて


僕たちの歌が 僕たちを超えてく
旅の道すがら 風も色を変える
明日の道標  夜の星をなぞり
君と二人なら どこまでもいけるさ



カウンターが 上がるたびに
絡みつくツル 刺が光る
心のどこかで 血が流れても
過ぎた日々も 今日も明日も
歌を紡いでいく



ステージの 隅に置いた
あの日見てた ポートレート
今から君は ここで
夢を愛を涙を 歌うんだ


僕たちの船が 音の海に出るよ
広げたセイルに メロディーを受けて
打ち寄せる波は 無限のリズムさ
舳先を飾るのは 君の姿 ポートレート

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

Portrait~音と君と旅のうた。

2019秋のM3で頒布される、みるくかふぇさんのアルバム「恋スルタイヨウ」収録曲。
ご注文としては、バンドを抜けて自分の音や理想を追いかけ始めた『僕』が、イベント会場でGUMIの歌とポートレートに出会い、ボカロPとして活躍する、というお話の歌詞化でした。
私はボカロPではないので、いろいろとみるくかふぇさんに話を聞いてから一気に書き上げた感じです。

今回、書きながら頭に描いてたのは、小山田いくさんの「ぶるぅピーター」という漫画でした。最後のサビに海関係の話が出てくるのはその影響です。

閲覧数:196

投稿日:2019/10/08 03:52:02

文字数:625文字

カテゴリ:歌詞

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