知らないよ恋なんて
知らないよ愛なんて
知らないよ君なんて
:レン:
「ちょっと!!!レン!!!!」
ここは僕の家....のはずだ。
幼馴染のリンがいるのは、少し違うけれど。
「なんでお前が僕の家にいるんだよ」
少し突き放したように言う、僕。
本当の気持ちを隠しつつ、少し笑う。
「だって....会いたかった...から。」
僕は少し困った顔をする。
本当は.....すげぇ嬉しいのに。
「そういうの迷惑。」
俺の口癖が発動。
はっきりと、そして捻くれた嘘を言うと、リンの目に涙が浮かび始める。
「だっ....てだっ....て....。」
僕は知っていた、リンは泣き虫で、とても弱いという事を。
あ、と思った時にはもう遅かった。
リンは顔を赤くして泣いていた。
「泣くなよ。そういうの、迷惑。」
ああああああ、僕の馬鹿。
リンが泣いてるところを見たかったんじゃない
なんで泣かせたのかも分からない。
けど....やっぱり僕は....
素直になれないんだ。
「ゴメン。マジゴメン。」
リンに誤ると、急にリンは立ち上がる。
「もう・・・いいや」
僕は、そのとき罪悪感が頂点に達した。
:リン:
レンの馬鹿。バカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ。
私は少し後悔した。
少し走る。
私の家に入って二階の部屋にこもる。
すると、着信がなる。
ママ?まさか。みんなよるまで帰ってこない。
私は携帯を開く。
この番号...レンだ
「さっきはゴメン」
レンは少し小さな声で言う。
ためらっているのか、恥ずかしいのか。
「手紙...書いたから、読んで欲しいんだ」
「リン家の郵便受けに入れといた」
そこで、電話は切れた。
私はすぐさま一階に行き、郵便受けを開ける。
「ボクが思うに 愛なんて
空想の中 だけでしょ
ハッキリ言って くだらない
気合十分? 迷惑で
見つめられても 困るし
ノートを貸した だけじゃない
恋とか 愛とか キミは言うけど
とんだ 勘違い だから
頑張れば どうにかなるような ことじゃない
大嫌いだよ キミなんて
いつも しつこく つきまとって
「好きだよ」なんて うるさいし
期待 されても 困るんだけど
デレを見せたら そこで終わり
すぐに 見せたら つまらないでしょ? まだダメ!
基本的には 恋なんて
見てるだけで おかしくて
とてもバカげた 病気だし
いかにも頭 悪そうに
ルンルンしてる 子たちは
とりあえずすぐ 病院へ
好きとか 一番 愛してるとか
ゴメン 意味不明 だから
薬でも 飲んですぐに寝たら 治るかな
知ってるんだよ 本当は
愛も そんなに 悪くないって
わかってるけどね やっぱり
設定だけは イジるとヤバイ
デレを見せたら そこで終わり
すぐに 見せたら つまらないでしょ? まだダメ!
大嫌いだよ キミなんて
いつも しつこく つきまとって
「好きだよ」なんて うるさいし
期待 されても 困るんだけど
デレを見せたら そこで終わり
すぐに 見せたら つまらないでしょ? まだダメ! 」
そう、手紙に書いてあった。
レンらしいな、と思った。
私は、思わず笑みをこぼした。
やっぱり、レンが大好きだ。
知らないよ恋なんて
知らないよ愛なんて
知らないよ君なんて
だけど......やっぱり君が好き....だよ。
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