薄い透明な壁冷たいのに溶けなくて
見えているのに触れないのなんで
どんなに温めても解けてはくれなくて
気持ちまで凍えてしまいそうになる

「元気になったらまた会おうね」って
最後の言葉にしようなんてずるい
「元気にしたいからそばにいたい」
むきになって叫んでた届かないのに

響かなくなった向こう側に歌った
壁なんて壊れなくてもいいから
音なんて伝わらないでいいから
残された小さな時間を共にして

理由も結果もどうだっていい
フェードアウトの感情に刻んで


厚い強固な檻苦しいのに解けなくて
消えていくのに近寄れないのなんで
どんなに願っても叶ってはくれなくて
心まで潰えてしまいそうになる

「信じていればきっと叶う」って
諦めのおまじない唱えるのずるい
「信じなくていいから今行く」
無駄なあがき喚いてた覆らないのに

開かなくなった向こう側に歌った
檻なんて崩れなくてもいいから
光なんて射さなくていいから
許されたかすかな命を灯して

合議も決議もどうだっていい
落ちてく深みの記憶に刻んで


ページをめくって後悔を重ねるなら
アルバムを燃やし尽くして決めるの
全部全部これから始めるって口にして
崖の上から覗いたかかとをもっと前に

倒れる前にもっともっと前に


響かなくなった向こう側に歌った
壁なんて壊れなくてもいいから
音なんて伝わらないでいいから
檻なんて崩れなくてもいいから
光なんて射さなくていいから

真っ暗な闇の中でも歌え
隔てられた檻の中で踊れ
鷲掴みにした煩悶を潰せ
うるさく響く時計を壊せ

そして最後に大きく笑え
誰もが見惚れるくらいの声で

誰でも聞こえるくらいの音で

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Wonder's HIGH

閲覧数:94

投稿日:2022/12/03 23:03:27

文字数:706文字

カテゴリ:歌詞

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