満月の浮かぶ夜
冴え渡る静寂
張り詰めた湖面に
波紋を作り出す
銀色に包まれて
凛と佇む巫女
渦巻く水底に
蠢く闇の屑
祓い給え浄め給え
急く村人達の
怯え震え呻く声を
其の背に負い乍ら
邪に魔に呑まれ理失いし
澱み濁る妖なる物よ
我が舞歌に魂を任せて
清らかなる天へと昇り行け
風雲の荒ぶ頃
轟くは雷鳴
切り裂いた大地に
炎を撒き散らす
灰塵に煽られて
蹌踉めき立つ姿
慰みか怒りか
鋭く雨が撃つ
愁い怨み痛み妬み
苦しみ憎しみと
常世の悪流れ集い
赤に黒に染まる
邪に魔に呑まれ理失いし
澱み濁る妖なる物よ
我舞い歌う 情を尽くして
曇り陰り総てを晴らす為
鎮め給え救い給え
泣く村人達の
喘ぎ騒ぎ嘆く声を
其の背に負い祈る
邪に魔に呑まれ理失いし
澱み濁る妖なる物よ
我が舞歌に魂を任せて
清らかなる天へと昇れ
黎明の果て 紺青の導き
白き光 行路を照らせ
我舞い歌う 情を尽くして
生くる限り此の身を捧ぐ迄
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想