深海に咲く花になって
堕ちてく
灰になるまで
青空
どこまでも広がって
懐かしい情景、顔
思い出したよ
敷石に
滲む雨の粒
君と過ごした日々、軌跡
残像のよう
破り捨てた手紙の跡も
いつかきっと笑えるよ
大丈夫
僕が忘れない
深海に咲く花になって
堕ちてく
灰になるまで
君がくれた花束は
散ってゆく
パイプ椅子
白い天井
鳴らない電子音
君がまだ君でいた頃に
死神になってほしいの、と
口付けしたね
黄昏の照らす横顔が
恐ろしく敬うほどに
美しかった
埃被った君の日記も
いつかきっと読めるよ
大丈夫
僕が覚えてる
深海に生る実を食んで
堕ちてく
泡になるまで
世界に感謝の花束を
捧げよう
誕生日
増えない蝋燭
終わる蜃気楼
すばらしきせかいを
深海に咲く花になって
堕ちてく
灰になるまで
君がくれた花束は
散ってゆく
パイプ椅子
白い天井
鳴らない電子音
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