「やすらはで 寝なましものを
小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな」
静寂の闇夜 帳を開けて そこにいるのは誰か
あなたを想ふ 私の願望と幻聴か
朝方の月に 出ずる太陽 あなたはどこにいるの
あなたを想ふ 私の幻想と愛情を
届かぬ思いと知りながら いついつまでも待ち焦がれ
「やすらはで 寝なましものを
小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな」
詠う夜(よ)に あなた想ふ
月夜と朝 二つの隙間 私の恋情
静寂の月夜 月を見上げて 寒さに溜息
あなたを想ふ 私の恋情と愛情を
知りもせず あなたは常に徒然なるまま
あなたを想ふ 私はただ待ち続ける
いっそ届かぬ想いならば 朝陽に焼かれてしまへ
「やすらはで 寝なましものを
小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな」
あなたさえ 来ないものとしれば
いつまでも 待つことなど しなかったのに
待つ間 月は西へと
傾いて私は それを眺めているだけだった
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