「ツミキ」
(1A)
似てるようで違う 不揃いなピース
考えたつもりで重ねてみても
揺られて不確かに崩れ落ちる
心地のいい感触も
気付けばささくれ立っていく
(1B)
夢見た未来の数だけ
散らばった僕らが
足元に転がって一歩を踏み出せないんだ
片付け方が分からないんだ
(1S)
季節の移り目に また少し
こうやって大人になっていく
思ったよりも平気なフリで
誤魔化すことも慣れていく
手探りで歩いた昨日も
大きすぎる想いの上に積み上げて
ドアの向こう あの日うまく笑えたかな
(2A)
歪な人生から切り出してみた
まあるい笑顔も しかくい言葉も
月日と共に形を変えると
少しずつの違和感が
やがて大きな罪木(つみき)になる
(2B)
描いた未来の数だけ
散らばった僕らは
両手で拾い集めるのには少し多すぎて
片付け方が分からないんだ
(2S)
残酷な運命も いつかは
僕でさえ 受け入れられるかな
楽しかったと笑えるような
強い心になれるかな
手探りで選んだ時間も
大きすぎる涙の上に罪あげて
ドアの前で 今日もうまく笑えないな
(S)
思い出が薄れて行く前に
「僕ら」が壊れてしまう前に
重ねるほどに脆くなるから
それってまるで 愛のよう
失って手にした自由も
大きすぎる代償の上 積み上げて
ドアを開ける 明日うまく笑えるかな
「ツミキ」
ツミキ、積み木、罪木。
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