#10「封印とテト」



前回のあらすじ

私はインタビューが苦手ということがわかった

以上





目の前でギャーギャーと喧嘩するリンさんとレンさん


「あ、あの……」


私は戸惑う事しかできなくて……


「あ~もう!うるさい!いい加減にしなさい!!」


大きな声で怒鳴ったのは、やっぱりメイコさん

二人を両手で、ひょいと持ち上げると、近くにあったプリンタの空き段ボールの中にポイッと二人を投げ入れた

そして、その段ボールの口をガムテープで、手際良くしめるメイコさん


…………

…………

…………


そして、何事もなかったかのようにメイコさんが、私の目の前に戻ってきてお茶をすする



えええええええええええ!!!!

い、いいの!?

なんか、あの段ボールが、ガタガタ暴れているんだけども!



「さぁ、続けましょうか」


私は当然、慌てる


「あ、あの……いいんですか!?大丈夫なんですか?!」

「あぁ、大丈夫よ。空気穴も開いているし」


いや、メイコさん、そこじゃなくて!


「ルカさん!良いんですか!?」


私はこのよくわからない状況をルカさんに助けを求める


「ええ、いいんですよ。いつものことですから」


ええ……私が変なのだろうか……

ルカさんも、お茶を飲んでほっこりとしている



部屋の片隅で、ガタガタと暴れる段ボール



「あ、ごめんなさい。勝手に段ボールと、ガムテープを使っちゃって……」


いやいや、メイコさん、謝るところはそれじゃないと思いますよ?




「は、ははは……み、皆さんは、いつもこんな【スキンシップ】を?」


私は苦笑いをしながら、メイコさんとルカさんを見た


「うん……まぁ、【私たち】っていうか……【ボカロ観察の私たち】ね?」


今……この状況で誰かがきたら、間違いなく段ボールに監禁した犯人は私たちですよ





コンコン

ノックされる、リビングのドア

わっ!フラグ回収早っ!


「す、すみません」


リビングのドアが開き、声が聞こえた…………が、姿が見えない

よくよくのぞいてみると、ドアから顔だけ出して、恥ずかしそうにする女性がいた


「ハク?何しているの?早くこっちに来なさい?」


メイコさんが、手招きすると、ゆっくりとドアの陰からでてきた

ハクと呼ばれた彼女は、もじもじしながら、長い白髪を揺らしながら入ってきた


「は、はじめまして……弱音ハクです……」

「はじめまして……テトです」


なんだろう……この儚い感じの人は……とても守ってあげたくなるような

もちろん、名前はしるるのテキストでみたことはある


「ハク、こっちにおいで」


メイコさんが手招きして、自分の横に座らせる


「ごめんなさい。この子、ちょっと人見知りでね」


メイコさんは、隣に座ったハクさんをフォローしていた







し、しかし……なんなんだ……この光景は……

部屋の片隅には、暴れる段ボール……

そして、目の前には、大人の魅力全開の三人……



いろんな意味で、私の許容範囲を越えているんだけど……助けて、しるる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなにインタビュー(仮)#10

ハクちゃん登場!

そして、封印された二人ww←

閲覧数:60

投稿日:2013/01/27 17:12:33

文字数:1,331文字

カテゴリ:小説

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  • イズミ草

    イズミ草

    ご意見・ご感想

    わー……ww
    だ、大丈夫!
    テトさんも充分大人の魅力が……あ、る……かな?ww

    というか、しるるさんいつ戻ってくるんですかっ!?www
    テトさんが大変そうですけどもっ!?www

    2013/01/27 18:53:37

    • しるる

      しるる

      なぜ、言葉につまったしww

      しるるさんは、いまごろスタバです←

      2013/01/29 19:41:41

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