#30-3「みんなの歌姫」




ライブは満員御礼の大盛況

いざ、ライブが始まると大熱狂のファン

カイト達は、グミから最前列のチケットを手配してもらっていたので、最前列でグミを応援していた

リンやレンは汗だくになりながらぴょんぴょん跳ねている

他のみんなも手を振り上げたり、手を振ったりしている




そして、ライブも終盤に差し掛かったころ…


「みんな!ちょっと聞いて!!実は、今日!私の大切な人達を会場に招待しています!…あ!もちろん!ファンのみんなも大切だよ!!」


会場から、はははという笑い声が聞こえる


「ちょっと紹介してもいいかな?」


会場がわーっと承諾する


「私がいつも迷惑を掛けまくっている仲間!いや!家族です!」


大きなスクリーンにカイト達が映り込む


「ちょ!ちょっとグミ!」


メイコが慌てる

しかし、会場の人の中に声はかき消される


「みんな!いつもほんとにありがとー!私がこうやってライブをできたのは、みんなのおかげです!ありがとう!」



「ふふ…グミちゃんらしくないこといってるわね」


ルカががくぽに笑いながらそういった


「まったくでござる」


それに笑いながら同意するがくぽ








「でわ!最後の曲です!最後まで、みんな楽しんでねー!!」


そういうとグミは、マイクをスタンドから外して踊り始めた

グミは跳ねるように踊り、元気よく歌う

それはとても美しく輝いていた




いよいよ歌のサビというところで…グミが突然、驚いた表情になり、動きを止めた


「え……」


そして、マイクを下に落とした

会場にキーーーンっという音が響く

会場のみんながどうしたんだと不思議がった

グミの後ろで演奏していた人たちも演奏を中断する






一瞬、会場がシーンとした気がした


「ちょ!ちょっと!グミ!どうしたのよ!」


リリィが大きな声でグミに呼びかける


「み……」


グミの声がスピーカーから聞こえる

おそらく、裏方の人が機転をきかせて、ヘッドフォンのマイクに切り替えたのだろう


「み……ミク…さ…ま?」


その声に会場がざわつく

カイト達も同様だった


「え?!ミク?!」


カイト達は一生懸命、会場中を見まわした

しかし、ミクの姿を見つけることができない



次の瞬間、ステージ袖のところから初音ミクがあらわれた

会場中は世界のアイドルがあらわれたことに狂喜した


「み…ミク様…どうして…ここに…」


グミは信じられないと言った様子で、目には涙を浮かべていた


「思わず来ちゃった」


ミクはぺろっと舌をだした


「ミク姉!!」


客席にいるリン達も驚いていた

リンやルカなんかは、すでに泣いている

そんな彼らにミクが手を振った






「ミク様……私…ぐすっ」

「グミさん、今はライブ中でしょ!この国を代表するアイドルがファンの前で泣いてちゃ駄目です!さぁ、約束を果たしましょう!」


そういって、落ちていたマイクを拾った


「は、はいっ!」


グミは涙を拭いて、そのマイクを受け取った




2人が歌い始めると、会場は最高潮の盛り上がりを見せた

世界のアイドル初音ミクと、国民的アイドルグミの夢の共演

会場中が歓喜の渦の中に包まれた

誰もが驚き、誰もが感動し、誰もが記憶に残るステージ




そんな奇跡のステージは大成功のもとに幕を下ろしたのだった



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなでボーカロイド観察(仮)#最終話ー3

ライブは大成功でしたw
ライブ部分をさらっと終わったのは、詳しく書かないほうがいいと思ったからです!←ええ

彼らにとって、二年ぶりの出会い…
さてさて、次回!ほんんっとの最終回!!

閲覧数:577

投稿日:2012/03/28 17:47:59

文字数:1,469文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • 中野めけ。

    中野めけ。

    ご意見・ご感想

    こういう感じ、ホントに感動する。
    みんな読んでくれぇ~~~~~~~!
    そしてブクマしてくれぇ!めっちゃいいお話だからぁ!
    注目の作品になってくれないかなぁ・・・・

    2012/03/28 17:57:55

    • しるる

      しるる

      そういってくれてありがと?

      なんかうれしくて…(>_<。)


      みんなの中で、一瞬でも注目の作品になれたらそれでいいです!!w

      2012/03/28 18:17:50

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