天空に刺さる水晶のオベリスク 
駆け抜ける鋼色の戦車 光弾く青銅の剣 
沈黙する巨大な幾何学 砂漠のモニュメント
繰り返される生と死 
来世を夢見て死者は眠りにつく
安息を乱す者は死の翼に触れ 
王の呪いをその身に受ける

猛き獅子座の王は 
夢に憑かれて走り続ける運命に従い
光り輝く馬に乗り 世界を駆け抜ける
だが彼は自ら築いた帝国を見ることなく
一瞬の煌きの如く消え去る

光と影 無限に繰り返される昼と夜
空行く雲が形を留めぬように
風が止まることを知らぬように
掬い上げた一握りの砂の粒すら
指をすり抜け 零れてゆく

永遠の生命を夢見た皇帝は
非時の香の木の実を求め
支配する帝国の果てに
長大な龍の躰を築き上げた
彼が残した大地の龍は骸となり
深き眠りの底で静かに朽ちてゆく

草原を駆ける騎馬の民は
血の汗を流す黒い悍馬を駆り
風と共に強大な帝国を支配する
だが風の申し子たちは
吹き抜ける風のように
歴史の中に足跡を残し消えた

悠久に流れる時の河は
すべてを飲み込み連れ去って行く
人の歴史も逆巻く波の一飛沫
神が観る儚い夢の一欠片






ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

幻想詩

歌詞を書こうとしたはずだったのに、詩を書いてしまった(^_^;)
いつかこれを歌詞に出来たらいいなと思います。

2012.05.06
思い付きだけで「曲募集中」のタグつけてみた。
文字数制限無しだからまず無理だろうけど。

閲覧数:402

投稿日:2011/11/12 12:37:12

文字数:483文字

カテゴリ:歌詞

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