色づく風が 街を薫らせる
軒の片隅 季節告ぐ鶯
舞い散る桜 背丈を伸ばした
幼き顔の童いずこへと

夢よ夢よ 覚めないままで
どうかどうか 教えて欲しい
なぜに人は 変わってゆくの
花の心知らず…

石畳へと 落ちるひとしずく
銀色の雨 刹那とけてゆく
ふり返るたび まぶた往き過ぎる
遠き面影 春とは陽炎


煌めいた灯が 夜を霞ませる
公園のかげ 咲いた勿忘草
寒空の中 あるじを探した
か細き声の行方いずこへと

いつもいつも 足りないものを
人は人は 求め続ける
けれど時は 立ち止まらずに
心の花濡らす…

青白く頬 つたう月明かり
命は空へ いつか帰りゆく
ふり返るたび おぼろ消えてゆく
揺れる写し絵 すべては夢跡

明ける闇へと 昇る蜃気楼
金色の羽 やがて天翔ける
ふり返らずに 生きてゆけるなら
燃え尽きないで 久遠の陽炎


石畳へと 落ちるひとしずく
銀色の雨 刹那とけてゆく
ふり返るたび まぶた往き過ぎる
遠き面影 春とは陽炎

明ける空へと 昇る蜃気楼
金色の羽 永遠に巡りゆく
ふり返らずに 生きてゆけるなら
燃え尽きるまで 久遠の陽炎

【ボカロ用平仮名】
1A
いろづくかぜが まちおかおらせる
のきのかたすみ きせつつぐうぐいす
まいちるさくら せたけおのばした
おさなきかおの わらべいずこえと
1B
ゆめよゆめよ さめないままで
どおかどおか おしえてほしい
なぜにひとわ かわってゆくの
はなのこころしらず
1S
いしだだみえと おちるひとしずく
ぎんいろのあめ せつなとけてゆく
ふりかえるたび まぶたゆきすぎる
とおきおもかげ はるとわかげろお
2A
きらめいたひが よるおかすませる
こおえんのかげ さいたわすれなぐさ
さむぞらのなか あるじおさがした
かぼそきこえの ゆくえいずこえと
2B
いつもいつも たりないものお
ひとわひとわ もとめつづける
けれどときわ たちどまらずに
こころのはなぬらす
2S
あおじろくほお つたうつきあかり
いのちわそらえ いつかかえりゆく
ふりかえるたび おぼろきえてゆく
ゆれるうつしえ すべてわゆめあと
2S'
あけるやみえと のぼるしんきろお
こんじきのはね やがてあまかける
ふりかえらずに いきてゆけるなら
もえつきないで くおんのかげろお
1S
いしだだみえと おちるひとしずく
ぎんいろのあめ せつなとけてゆく
ふりかえるたび まぶたゆきすぎる
とおきおもかげ はるとわかげろお
2S''
あけるそらえと のぼるしんきろお
こんじきのはね とわにめぐりゆく
ふりかえらずに いきてゆけるなら
もえつきるまで くおんのかげろお

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

『久遠の陽炎(仮)』

すべての営みは、春の陽炎の様に一瞬の揺らめき。
それでも繰り返される命が確かに続いてゆく様は
ある意味で「永遠」と呼べるのかも知れない…

応募先FOSSIL Pさんの楽曲はこちら→https://piapro.jp/t/eZBK

閲覧数:320

投稿日:2022/04/15 23:01:28

文字数:1,113文字

カテゴリ:歌詞

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