知ってたんだ占拠されてるの
突き動かされたもの積み重なって
大好きを作り上げていくんだって
否定も肯定も意味はなかった

何を言えばいいと思う？知らないんだ
鏡を割っても怪我をするだけだし
唇を縫ってもため息は止まらない
だから泣いたって笑っていたい

繰り返される「思うべきじゃなかった」
正しく心を噛み殺すには月が綺麗で
何もかも諦めてつぶやきも忘れてく
そうして僕は生ぬるい風になってしまう

無邪気に増えたお気に入りの箱は
もう何回塗り直したんだろう


待ってたんだ善処されてくの
書き連ねてくもの折り重なって
愛しさを築き上げていくんだって
未定も前提も意味はなかった

何を問えばいいと思う？消えないんだ
幻信じても傷が付くだけだし
まぶたを縫っても目印は覚えてる
だから逃げたって掴んでいたい

掘り返される「願いべきじゃなかった」
歪んだ想いを踏み潰すには星が綺麗で
避けること諦めてくすぶりも掠れてく
こうして僕はどす黒い空になってしまう

巣立ちに添えたおままごとの夢は
もう何回組み直したんだろう


違う違う違う
ごめんごめんごめん
駄々をこねたままで
困らせたの君を

溶けた声が刻む
傷は今も痛む
何をすればいいの？
眠れなくて泣いた


そのままで良いんだって言えたのに
みっともないセリフしか出てこない
賢いフリなんていつからバレてたんだ
知ってなお知らないフリしてくれてた


繰り返される「思うべきじゃなかった」
正しく心を噛み殺すには月が綺麗で
何もかも諦めてつぶやきも忘れてく
そうして僕は生ぬるい風になってしまう

消えた足跡を思い出せなくなったら
誰にも見えないところでお祝いをするよ
それがきっと風になれたことの証明だ
それがきっと空に溶けたことの祝福だ

巣立ちに添えたおままごとの夢は
もう何回巻き戻したんだろう


そのさえずりに御多幸を願って
ようやくため息が終わる日だ