誤ってしまった
心臓から抉り出したお前が
絡まってしまった
嗚呼
退屈な泳ぎを
呆れる程繰り返した海底
救いなどあって堪るものか
あのとき、攫い損ねた一行に
纏う埃を払ったんだ
お前はもう戻らないと謂うのに
開く躑躅が美しいのさ
「貴方の名だけを呼んでいた
あの日の私は居ないのよ」
嘘と本能の狭間にて
戯れていた指の感触が
俺を蝕んでいるように
お前を侵しているだろう
永遠が揺蕩った
渇いた唇は
剥がれ落ちた鱗と良く似ている
容赦の無い声で
嗚呼
代わり映えせぬ愛
果て行くまで交換した二人は
迎えすら待たず幕を引いた
ぐらりと沸き上がる度殺めれば
どうにかなると信じたんだ
お前はもう戻らないと謂うのに
注ぐ小雨が馨しいのさ
尾鰭は千切れて泡になり
芽吹きも忘れて冬になり
吐き出す以上を飲み乾して
嘗ては光った亡骸が
枯れて行く様を眺めてる
枯れて行く様を眺めてる
永遠が微睡んだ
「貴方の名だけを呼んでいた
あの日の私は居ないのよ」
嘘と本能の狭間にて
戯れていた指の感触が
俺を蝕んでいるように
お前を侵しているだろう
俺の名前しか知らなかった
あの日のお前は居ないのか
吐き出す以上を飲み乾した
嘗ては光った亡骸が
枯れて行く様を眺めつつ
枯れて行く様を眺めつつ
俺を蝕んでいるように きっと
お前を侵しているだろう
永遠が揺蕩った
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