「はぁ~また振られた・・・・・・」
そう言って私に抱きついてくるのは飼い主のグミヤ。
また振られたらしい。グミヤが好きになる人はいつも彼氏がいたりする。
どんだけ運悪いんだよ・・・・
「もう俺彼女できないかも・・・・」
"大丈夫。私がいるよ!"と私が言ってもグミヤには「にゃーにゃー」にしか聞こえない。
彼は私が鳴いているのに気がつくと優しく頭をなでて
「ありがとう」
と言った。
私はグミヤのことが好きなのに。
私が猫だからこの気持ちは伝わらない。
もし、もし私が人間の女の子なら。
彼と愛し合うことができますか・・・・?
窓の外を見ると星がきれいに瞬いていた。
お願い。
どうか、どうか私を人間の女の子にしてください。
私は星に願った。
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