身勝手な雨/可不
身勝手な雨よ
どうせなら
聞きたくない言葉全てを
掻き消してくれないか
何度見直してみても
つかない既読に
悩んで囚われたまま
何も手につかなかった
久々に届いた返事は
鈍感な僕でも分かる程
会いたくない様な
言葉だらけ
面と向かってみても
君はずっと
俯いたままで
いつしか予報をシカトした雨が
降り始めていた
身勝手な雨は
突然に
雨音繋ぎ奏でるメロディ
あまりにも
絶妙な演出をしないで
ねぇ
身勝手な雨よ
どうせなら
聞きたくない言葉全てを
掻き消してくれないか
ほんの少しの亀裂とか
綻びだとか
目に見えない
分からない
小さな小さな傷口が
君の心の中で
大きなものに変わって
気づけばもう
手遅れになっていた
身勝手な雨は
いつまでも
雨粒束ね見守るメロディ
振り絞って
君が僕に言う言葉なら
もう
わかってたけれど
ダメだった
言いたくない言葉を返し
肩を震わせ泣いた
嫌いになる理由探しても
いいところだけが蘇って
結局分かってしまうのは
君の事好きだって事だけ
どうして手を握れなかった
どうして引き留めなかった
どうして?
どうして?
頭の中はそればかりだ
身勝手な雨よ
止まないで
身勝手な雨は
寄り添って
涙を隠してくれるメロディー
ありがとう
少しだけ楽になれたよ
ねぇ
身勝手な雨よ
あわよくば
このまま降り続けて欲しい
この心晴れるまでは
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