もうすぐ舞踏会も終わる。
テラスに出て外を見ていると、下にリンがいるのが見えた。

さっき話せなかったことがたくさんあったから、リンのいる庭へ急いで行った。

リンがあの男と話しをしていた。
一瞬、男と目が合い、男は逃げるように去っていった。

「リン!!」
「あ、レン!どうしたの?」
「さっき言いたかったこと思い出したから言おうと思って。」
「なに?」

「その……リンのことが好きなんだ。付き合ってもらえないかな……?」

そういうと、リンは悲しそうな顔をした。
困ってたり、悩んでいたら『ごめん、困るよね?今のことは忘れて?』って言うつもりだったんだけど、悲しそうな顔されるとはなぁ……。

「……………どうして…?」

それがリンの言った言葉だった。
「は?」
「どうして?どうして?なんで!?なぜ今になってそんなこというの!?」

今になってって言われてもなぁ……。

「さっきお父様は私に言ったわ!『お前の国を滅ぼしたのはこの国の王だ』って!!!」

なぜか、リンが元婚約者の少女とかぶって見えてきた……。
まぁ、最初から似てる気はしたんだけどさ…。

「父様も、母様もっ!!この国の王が!
……でも、この国の王子である、貴方が………レンが……………私の婚約者だったってことが…………悲しかった。
あんなに好きだったのにっ!!」
「リ、リン!落ち着いて!」

「………。許さない……。何があっても許せないっ!!!」

リンは泣いていた。
僕だって、リンの住んでいた国を滅ぼしたのが父さんだって初めて聞いたんだ。
僕でさえひどいと思っているんだ。リンが許せないのも当然だろう。

「リンっ!!好きだなんていってごめんね…。でも、僕は小さい時、初めて会った時から君のことが好きだったよ……。
じゃあ……ね………。」

小さい時から思い続けてきたのは事実。
でも、あまりにも変わりすぎてたから、気付かなかった。
もう一度城内へ戻ろうとしたその時…

「リン、仇を討つんじゃなかったのか?
あいつを自分と同じ目にあわせてやるんじゃなかったのか?」

「っ!!父様……。」

仇?何の話しだろう?
あの男は何をいっている?

「レン……。ごめんなさい。でも……大好きだから。
恨んだっていい。
だから忘れないで………。っていったらわがままかな……?
ごめんね。バイバイ」

リンは……なにをいっているのだろう……。
動けない。身体に激痛が走る。
胸のあたりを見ると短剣が刺さっていた。





そこで、僕の意識は途絶えた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

思い出円舞曲 4

あと、ちょっとです。

読んでくださっている方、いるのかな………。
まぁ、がんばります!!

ありがとうございました!

閲覧数:158

投稿日:2010/02/23 13:14:06

文字数:1,064文字

カテゴリ:小説

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  • ミチカ

    ミチカ

    ご意見・ご感想

    読みましたよー∀ あっ…コメありがとうございます!!
     
    流華さんの文章能力がほしい!!←ww

    2010/02/23 17:07:26

    • 流華

      流華

      コメ、ありがとうございます!

      文章力ないよ!?
      もうちょっとあったらなぁ……。

      私はミチカさんの画力がほしいなぁ……。

      2010/02/23 18:39:35

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