ねえ、聞いて頂戴、私の思考。
懺悔で無く許されたくも無く。
只本当に私だけが彼だけの爪痕になればいいと思っただけ。
ねじれの結論も意味の無い接吻もそんな風に嘘臭い程綺麗な動機だったわ。

まるで、もう本当にまるで無駄だったけれど。
私があの人で一杯な事のどれだけかのひとつでも、私と同じ掌の傷痕があればいいと。
私が傷そのものでも、ええ、もしそうでも。

取り返しを付けたいと思わない彼の思考に取り返しを付けたいと思えなかった私を、私は、ずっと悔やむんだわ。

そうして、仕方の無い後悔は、私だけが彼だけにしたかった事に少し似ている。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【歌詞】しかたのないこと

趣味で書いている詩です。

歌詞と言うよりは詩の形ですが、ご希望がありましたら歌詞の体裁にさせて頂きます。

閲覧数:179

投稿日:2021/02/16 09:27:25

文字数:268文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました