ふとたまに
妖怪になりたいって思う時がある
実存と本質ってのは誰の言葉だったか?
ヒトは目的も与えられずただこの世界に放り出される

妖怪であったなら
恨むもの奪うもの畏れさせるもの
こういうものだって定められている妖怪であったなら
或いは迷いもなかろうに

毒でもクスリでもない
誰かのために涙も流せない
こんな僕が忘れ去られて消えていくだけなら

毒でいい悪でいい化生でもいい
染みになって色を
爪で以て存在を
畏を君の心に
いや、この世界に刻んでやろうじゃないか

僕をきっと許してくれるなよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

妖怪になりたい

詩?かな?初投稿です

閲覧数:38

投稿日:2017/11/17 22:17:44

文字数:249文字

カテゴリ:小説

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