無機質な音　誰にも好かれず
売れ残るあたしは「産業廃棄物(お荷物ロイド)」
道具としか見てくれない　人間なんて嫌いだ
ただ　あなただけは違ったの

他の子がたくさんいる中で
あたしを選んでくれた
一番に思ってくれた
それが嬉しくて
あなたに何か返したくて
溢れ出しそうな気持ち抑えて
今歌うよ

あなたの作る歌が好きだよ
いつまでも歌い続けていたいの
アイディアが出てこなくなった時は
あたしが口ずさんであげるから

これまでのあたしだったら
前なんて見れなかった
あたしと出会ってくれて　ありがとう

小さな部屋であなたと2人
最近少し心配なの
生活の乱れは心の疲れって
ねえちゃんとご飯食べてる？

あなたの奏でるメロディが
誰かの元に届いたら
少しずつ強くなる
今度はあたしが
あなたを支える番だよ
怖くない　あなたに勇気を
教わったから

弱虫だなんて言わないで
周りの視線なんて気にしないで
十分すぎるほど頑張ってるじゃない
あたしが一番よく知っているから

少し休みを挟んで
1人で抱え込まないで
この声がちゃんとあなたに　届くのかな

抱きしめたい――抱きしめられたい
多分叶うことのない夢なのよ
所詮あたしは「音楽機械(ボーカロイド)」だから
言葉さえも交わせないの

あなたの作る歌が好きだよ
いつまでも歌い続けていたいの
この先も来年も10年後も
あたしはあなたとこうして歌い続けたい

神様お願いだから
ずっと隣にいさせてよ
あたしに命を吹き込んで…
あたしと出会ってくれて　ありがとう