「こんなきれいな海がみえる場所
暮らしてみたい」きみは言ったね
潮の香りも　寄せる波音も
落ちてゆく陽も　すべてやさしい
貝を探そう　ひとつだけ
右手にぎゅっと　握りしめて
遠くの船を数えて　言葉を探しているよ
いつかきみがほんとうに　
ここで暮らせますように
もしも今日のこと　
忘れ去っても

いつしか悲しいニュースばかりを
拾いあつめる癖がついたね
髪を梳かしてゆく風に　言いかけていた言葉が消えた
砂にまみれ流れても　手を離さないでいるよ
いつかきみがもうひとつ　
貝を見つけられるまで
もしそれがどこか　
遠くの海でも

船が見えなくなっても　言葉を探しているよ
きみの願うしあわせが　
いつか叶いますように
もしも今日のこと
忘れ去っても

もしもぼくのこと
忘れ去っても

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以下、ひらがな

こんなきれいなうみがみえるばしょ
くらしてみたい　きみはいったね
しおのかおりも　よせるなみおとも
おちてゆくひも　すべてやさしい
かいをさがそう　ひとつだけ
みぎてにぎゅっと　にぎりしめて
とおくのふねをかぞえて　ことばをさがしているよ
いつかきみがほんとうに　ここでくらせますように
もしもきょうのこと　わすれさっても

いつしかかなしいにゅうすばかりを
ひろいあつめるくせがついたね
かみをとかしてゆくかぜに　いいかけていたことばがきえた
すなにまみれながれても　てをはなさないでいるよ

いつかきみがもうひとつ　かいをみつけられるまで
もしそれがどこか　
とおくのうみでも

ふねがみえなくなっても
ことばをさがしているよ
きみのねがうしあわせが
いつかかないますよおに
もしもきょうのこと
わすれさっても

もしもぼくのこと
わすれさっても