目覚めて冷えたシーツに触れて
ぼんやりとした頭で流すニュース
傍らにあるコーヒーメーカーを
見ながら淹れる紅茶の葉
なんだか左が寂しくて
あまり隣が見れないや
うっかり焼きそうになった食パン2枚
袋に戻してため息ついた
揃いで買った歯ブラシや
マグカップも一つになって
なんだか全部半分になって
心まで半分に割れたみたい
ねえ 私が思うより私は
どうやら君のことが
好きだったみたいだ
どうでもいいよ どこにでもいけよ
今となってはただの強がりだ
どうせいずれ離す手でも
寂しいという気持ちが纏わりついて
君が好きだったコーヒーも
捨てられないまま そこにある
改札口で待ち合わせした毎日
もういるはずもないのに目で追った
帰り道寄ったスーパーも
今じゃ一人で持てる軽い袋
なんだか話し相手もいないまま
買い物するのも慣れないな
いつか当たり前になってきっと
全部思い出になるんだろうな
二人眠ったベッドの端で寝る
さした傘 傾けてしまう
どうしても抜けきれない癖を
馬鹿みたいって笑ってる
ねえ 私が思うより私は
どうやら君のことが
好きだったみたいだ
すれ違って 突き放したくせに
今じゃ楽しかった日だけが浮かぶんだ
永遠なんてないって知っても
まだもう少し君に触れていたかった
少しずつ声も忘れて なのに
捨てられないまま 胸を刺す
嫌いなコーヒーを作ってみて
口に含んでみたけれど
やっぱり不味いな なんだろうな
なんでだろう 泣きそうだ
ねえ 私が思うより私は
どうやら君のこと
好きだったみたいだ
どうでもいいよ どこにでもいけよ
今となってはただの強がりだ
幸せになってねなんて
まだ手放しで送れないけれど
季節が思い出に変えるまで
この恋を抱えて生きていこう
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