数日後・・・
「レン!次はあっち行ってみよーよ!」
「わかったからそんなに急ぐなって!」
レンたちはいま遊園地にいる。
あのあと・・・
「すいませんマスター、次の週末、お休みをいただけませんか?」
「なにいってるんだ!また次の週末にもお前を連れていろいろとまわらなければならないのに」
「だったら、リンとのデュエット曲を作ってください!これ以上リンを一人にさせたくないんです!!」
そのあといろいろな口論が繰り広げられたが、レンが勝利した。
この前の事情を説明した結果、マスターは自分の非を認め、デュエット曲を作ることに承諾した。その間休みをくれることにもなった。
だからいまこうして遊園地にいるのである。
「次はあのジェットコースター乗ろうよ!」
「っ!!ジェットコースター!?」
「ふふん、レンって意外と怖がりやさんなんだね~♪」
「そ、そんなことねぇし!のってやろーじゃねーか!」
「決まりだね!」
「あぁ!」
いつもにも増してリンは笑顔だった。輝いていた、そう見えた。
(もう二度とリンを一人になんかさせない!)
レンはあのあとそう決意した。
リンもレンもVOCALOIDだ。自分が歌う曲でみんなが笑顔になってくれたり感動してくれたり楽しんでくれたりしてくれればそれだけでうれしい。
今だってそうだ。
リンが笑って楽しんでいる姿を見ている。もう一人の自分がそこにいる。
離れたら、それが見られなくなる。そんなの想像もしたくない。
今回の一件で、レンは本当の意味の「二人で一人」を学んだ。
いや、彼だけでなく・・・
「うわぁーーーーーーーーー!!」
「きゃーーーーーーーーーー!!」
隣ではしゃいでいる彼女もそれは同じだろう。
二人の時間は永遠に終わらない。だって「二人で一人」いつだって、どこだって、きっと一緒だから。
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ご意見・ご感想
日枝学
ご意見・ご感想
読了! いやあ話の軸が一話目からブレていなくって良いですね。
話の方向性があっちにいったりこっちにいったりするような作品だと、最後読み終えたときに「結局これは何だったのだろう」という気分に陥りますけど、その点これはリンとレンの関係にピンポイントで焦点を当てて、余分な所が少ないのがとても良かったです。
それと、リンがレンにオレンジを一緒に食べることを誘うところから、ここまでの話の展開の仕方が自然かつ飽きなくて良かったです。
というわけで、執筆お疲れさまでした!
2011/07/03 05:33:37
ピロ
読んでくれてありがとうです!
本当につっぱしって書いたものだったのでこんどはちゃんとシナリオ考えてから書きますね。
次はもうちょっと甘めな方で行きます。
2011/07/03 11:45:50