【G clef Link】
[プロローグ]
それはミクが16歳になった日のことだった。
「朝よ〜っ、おきなさい。わたしの可愛いミクや〜っ」
「うっうぅ〜ん……zzz」
小鳥たちの囀りが響くとともに窓から入る朝の優しい太陽の陽射し。一日の始まりには、うってつけな今日この頃。ログベッドの上に敷いたフカフカな羽毛布団のなかは、ヒトを眠りから覚めにくくする魔の領域だ。
そんな状況のなか、優しく我が娘を起こそうと健闘するお母さんの姿があった。
「ミクちゃ〜ん。今日はあなたにとって大切な日なのよ〜っ」
「zzz…zzz……おやす〜みなさい〜っ♪」
※元ネタはOSTER projectさん【おやすみのうた】※
「ほっんと、この子ったら…しょうが無いわね」
布団のなかは夢いっぱい、夢みる娘は寝言で朝問答。お母さんの思考回路は即座にコマンド【はぎとる】を選択し、わが子が眠る魔の領域(ふとん)を0.3秒ですくい上げた。疾風を斬るが如く、素早い手捌きで剥ぎ取った布団が部屋の宙を舞う。
するとどうだろう?。ドシンッ!? という音が寝室に鳴り響くと同時にミクはログベッドの上から落ちてしまったのだ。
「イタタタ…タッ、あっ! お母さん」
パジャマ姿で腰を擦りながら頭を見上げると、両腕を組んで佇むお母さんの姿がそこにはあった。
「おはようミク。お母さんね、さっきのコマンド【はぎとり】のおかげで熟練度レベルが99に上がったわよ」
「すっ…すごいねお母さん。私、お母さんを尊敬しちゃうわ」
「ほんとにもう、布団をはぎ取る熟練度なんてお母さん、上げたくなかったわよ」
「そっそうなんだ…私は早起きの熟練度をあげなくちゃね」
「そうよ、今日からあなたは旅立たないといけないのにお寝坊さんのままじゃ、いっしょに旅をしてくれるお友だちに悪いわよ」
「うん…そだね……」
ここでお母さんの言う「お友だち」とは、同じ村のなかで住んでいる幼なじみのことである。
「ほら、身支度をしてあげるから顔を洗ってきなさい」
ミクは言われたとおり、立ち上がってから洗面台にへと歩んでいく。
G clef Linkのプロローグ
とりあえず
はじまります
次話
https://piapro.jp/t/JcJr
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